住みかえ王子

経験豊富なFPが教える!家を高く売るための5つのポイント 内覧編

綺麗な部屋

目次

4年前に1,750万で購入した自宅の分譲マンションを昨年2,480万で売却をした経験がある筆者が、家を高く売るポイントを解説します。実体験をもとに5つのポイントに簡潔にまとめました。これから家を売りたい方は、できるだけ高く売ることを念頭に販売してみてはいかがでしょうか。

5つのポイントを抑えて700万円近く家を高く売る

子供の独立や定年などでライフステージが変わる時、家を売る必要がでてくることもあります。数十年前に高額な金額で購入したマイホーム。売却でローンの一括返済と併せて、できるなら手残りが多くなるように売却したいですね。筆者は4年前に中古で購入した自宅の分譲マンションを1,750万で購入し、昨年2,480万で売却をしました。今回は実体験をもとに5つのポイントに簡潔にまとめてみました。

高く家を売るための5つのポイント

家を高く売るためのポイント①:自宅の中を空にしてスッキリさせる

入居中の場合は難しいのですが、できるなら家具や荷物をカラにした状態で売却に出すことをおすすめします。理由は単純で「狭く、汚く感じる」から。誰もが広く綺麗な部屋に住みたいですよね。

家を高く売るポイントは単純で広く綺麗に見せることです。筆者もこれまで多くの売却中物件を内覧しましたが、家具など入居中の物件はどうしても実際の間取り寸法よりも狭く感じてしまいます。また全体に綺麗にしている家ならいいのですが、ゴミ屋敷とまでは言わないまでも、部屋が散らかっている状態で内覧をしてもらってもマイナスのイメージしか内覧者に与えません。

できるなら新しい自宅に引っ越した後の空の状態での売却、それが難しく入居中での売却なら掃除、整理整頓を必ず内覧前に行いましょう。

監修者から
空室にして内覧対応するのはベストですが、売却代金を得る前に費用がかかってしまいます。まずは住んだまま不要なものを捨て、荷物を減らしましょう。生活必需品として残った家具を『ベストな使い方』として配置するのがおすすめです。すると、内覧した方もその部屋で生活するイメージがわきやすい……そんな効果も見込めます。

家を高く売るためのポイント②:部屋はピカピカに!

部屋が空の状態で売却に出しても、たまに見かけるのがクロスが破れたまま、畳が変色したりカビが発生していたり、掃除せずにホコリだらけで売却にだしている物件もありますが、これはNG。

最低限、ルームクリーニングを業者の方に依頼しクロスの張替えや畳の表替えなどをしてもらってください。クリーニングなら3LDKあたり5万円前後で隅から隅までピッカピカにしてくれます。とくに水回りが綺麗だと内覧者への印象がグッとよくなります。

高額リフォームは必要ない

また、クロスも高額なものは不要なので変色、破れている部分だけでも修復しましょう。フローリングが傷んでいる場合、張替えは高額になりますのでCF(クッションフロア)を活用してください。低コストでフローリングがオシャレになります。注意点は、くれぐれも高額なリフォームはしないこと。支払ったリフォーム費用が、売却金額に上乗せされるとは限りません

監修者から
掃除は非常に大事です。我々買取再販業者も、週に1回は販売物件の掃除を行います。ドアや窓のキワや水回りの裏などは、居住中には気になりませんが、内覧時には気になってしまうもの。5万円程度の費用をかけて、業者に一度細部をきれいにしてもらうのも選択肢の一つです。

家を高く売るためのポイント③:モデルルーム化

最近増えてきているのが、オシャレな家具などをレンタルして売却物件に設置して内覧者がオシャレに生活できるイメージを与える方法です。新築マンションのモデルルームを想像してもらえれば良いと思います。

誰もがモデルルームに行くとオシャレな家具に囲まれた部屋に案内されて住みたくなりますよね。その方法を自分の売却物件に取り込むのです。インターネットで検索すると首都圏エリアを中心に個人に家具を貸し出してくれる業者も多いです。注意点はレンタルと言えどもお金がかかってくること。売却する物件の値段との相談になります。

また、モデルルーム化まではしなくても、IKEAなどで安くてお洒落な照明を設置するだけでも印象は大きく変わります。照明の明るさには「安心」を抱かせる心理テクニックがあり「ここに住んでみたい」と印象付けることができます。ぜひ試してみてください。

家を高く売るためのポイント④:売却は多くの不動産業者に依頼!

「実際にどのくらいの金額で売れるのだろうか?」と、売却査定額を聞くためにも近くの不動産業者さんに査定の依頼をすると思います。その際、最近はat homeやsuumoなどインターネットで近隣の複数の不動産業者に一括で売却査定ができますので、それを活用するのもアリです。1社にしか査定額を聞かない場合、その金額が果たして高いのか、安いのかわかりません。数社に聞いて総合的に考えることをお勧めします。

そこで便利なのが一括査定サービス。とくにおすすめなのは、すまいValueです。大手不動産6社からの査定を一括で申し込めます。もちろん査定は無料です。

関連記事はこちらです。

一般媒介契約がおすすめ!

また、売却を不動産業者に依頼する際に「媒介契約」という売却を依頼する契約を結びますが、「一般媒介契約」で進めましょう。媒介契約には「専属専任媒介契約、専任媒介契約、一般媒介契約」と3種類の契約があります。

詳細は割愛しますが、専属専任媒介契約と専任媒介契約の場合は、その契約をした1社の不動産業者にしか売却を依頼できません。仮にその不動産業者の担当者の動きが鈍い場合、売れるものも売れません。多くの業者に依頼できる一般媒介で進めましょう。

家を高く売るためのポイント⑤:内覧用の鍵は業者に預ける

もしも自宅の鍵を自分しか持っていなかったら……不動産業者から「内覧希望者が〇〇日に内覧したいそうです!」との連絡が来ても、都合がつかず内覧者が内覧できないこともあります。これは非常に勿体無いです。

高値で売却を目指すには「内覧者を増やす」ことも大きなポイントです。必ず売却を依頼した業者さんの1つに合鍵などを渡しておきましょう(もちろん信頼できる不動産業者や大手の業者に依頼することが前提です)。

監修者から
最も案内を獲得しやすいのは現地に鍵を設置しておくことです。案内する業者が「鍵を取りに行って」➡「内覧して」➡「鍵を返却」の手順より、現地に行けば鍵がある方が格段に案内する業者の手間が減り案内を獲得しやすくなります。もちろんキーボックスなどを設置してセキュリティーには注意してください。

購入されなかった理由を知るのも大切

また、内覧があった際は、案内した不動産業者さんに内覧者の感想をヒアリングしてみてください。内覧者が購入に至らなかった理由などをヒアリングして改善できるところは改善していくと、売却する自宅の価値もどんどん良くなり高値での売却が可能になります。

監修者から
加えて不動産業者の説明で優秀さが分かります。「なぜ決まらなかったのか?」の質問に「見始めたばっかりだから」「色々比較したい」などと答える営業マンは優秀ではありません。誰でも見始めの状態はあるし、色々比較したいのはあたりまえだからです。優秀な営業マンはもっと突っ込んで見込み客のニーズを引き出す質問をします。とくに「色々比較したい」という理由で引き下がった営業マンは、あまり販売が上手ではないと判断すべきでしょう。

まとめ:家を高く売るには清潔感

スッキリ、ピカピカが高値売却の近道

この記事では以下の内容を紹介しました。

今回ご紹介したポイントは決して難しいことではなく、誰にでもできること。少しの努力で家を高く売るのは、誰にでも可能です。5つ紹介したうちの1つでも良いので、ぜひ実践してみてください。

監修者から
本記事が執筆された2017年と4年前の2013年のマンションマーケットを比較すると2015年から大きく上昇した好影響を受けて「買った金額」よりも高く売れています。我々が目指すのはその時のマーケットプライスよりも高く売却することです。もちろん掃除をしたくらいでは、マーケットの上昇なしには700万円も高く売却は出来ません。「買った金額」は一旦置いておいて、今のマーケットの中で最高の金額で売却することを目指してください。本記事はそれを達成するためのヒントが沢山記載されています。

監修者:鈴木 良紀

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧

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