突然家賃の値上げを提示される事例、実は結構あります。急に家賃が値上げされたら、これまでのような生活ができない可能性も……。こうした状況が訪れた時にしっかり対応できるように、家賃変更についての正しい知識を持ちたいものです。この記事では家賃値上げ時の交渉ならびに、家賃の値下げ交渉ついても解説します。

家賃は突然値上げされる場合もある

スマホを見て驚く女性

住んでいるマンションやアパートは、家賃を支払うことで住居が保証されています。しかし、家賃は固定されているものではなく、一定の期間で見直しが行われます。場合によっては、家賃が突然値上げされる場合もあります。

値上げとなった場合、住民には値上げするという通知だけが届きます。基本的に値上げ通告までに交渉するというのはほぼ不可能です。値上げを知ってから、このままでは家賃が支払えないなどの理由などで、交渉する形となります。

家賃の値上げは家計に大きな影響を及ぼす問題です。家賃が値上げされるまでに、自分でできることがなにかしっかりと考えておきましょう。

家賃の交渉は大家さんと行おう

不動産の説明を聞く女性

家賃が値上げに納得できない、または家賃の値上げには応じられないと考えているなら、大家さんに相談してください。家賃を最終的に決めている大家さんと交渉し、最終的に自分が望んでいる家賃に抑えてもらいます。交渉しなかった場合は、家賃の値上げを認めたものと判断され、確実に実行されます

大家さんとの交渉では、家賃の値上げについて理由を説明されます。この理由をしっかり理解した上で、自分の気持ちを素直に伝え、家賃の値上げには応じられない旨を説明してください。ただ、相手が納得しない場合、値上げに応じられないと伝えても交渉の余地がない場合もあります。

大家さんとの交渉時には、さまざまな情報を提示して家賃を値上げする必要がないと伝えなければなりません。これができないと納得してもらえないため、値上げが実行されてしまうのです。

大家さんとの交渉時に気をつけるポイント

大家さんとの交渉では、これから紹介するポイントをしっかり抑えておきましょう。

周辺地域の家賃との比較を出して納得させる

大家さんとの交渉でトラブルに陥りやすい原因として、周囲の情報を知らないまま交渉した結果、値上げしなくてもいい理由が不明だと判断され交渉を断られる場合があります。こうした問題に陥ると、交渉したくても交渉できない問題が発生します。

そこで、まずは周囲の家賃がどれくらいの価格なのか、しっかりと確認しておきましょう。周囲の家賃は自分の住んでいるマンションよりも高いのか、それとも安いのかを理解して、それから値上げ交渉に応じるといいでしょう。

提示された家賃が周囲よりも明らかに高い場合は、周囲はこれくらいだという証拠を出して、値上げしなくても良いと伝えましょう。一方、提示された家賃が周囲よりも安い場合は「値上げもやむを得ないもの」と判断し、引き下がったほうが無難な場合もあります。

家賃交渉時は複数の選択肢を提示すると良い

家賃交渉時のトラブルを回避するためには、複数の選択肢を提示すると良いでしょう。1つは大家さん側が提示している家賃ですが、それ以外にも「ここまでなら値上げに応じられる」というラインを設定しておきます。そして、妥協できるラインで家賃の値上げができないかどうかを交渉していくのです。

複数の選択肢を提示すれば、こちらが提示した妥協できるラインでの家賃の値上げになることもあります。選択肢が1つしかない状態だと、やはりトラブルに陥る可能性が高いのです。あらかじめ複数の選択肢を用意して、なるべく穏便な形に落ち着かせる手法をおすすめします。選択肢が多くなればなるほど、大家さん側が妥協してくれる可能性は高まるでしょう。

自分から家賃の値下げ交渉はできる?

節約

続いては家賃の値上げではなく、家賃の値下げ交渉についてです。もしも、家賃の高さから生活が苦しいのであれば、家賃の値下げ交渉についても検討したほうが良いでしょう。家賃を値下げしてもらえば、少なからず生活は楽になります。

家賃の値下げ交渉は、値上げ交渉の時とは違い、客観的な根拠がなくても可能です。ただし、どのような理由で値下げしてほしいのか、理由を明確に告げたほうが良いでしょう。大家さんに理由を理解してもらえれば、家賃を下げてくれる可能性もあります。

入居前の家賃交渉

また、入居前に家賃交渉をする方法もあります。入居前に「この家賃であれば即決する」と相手に伝えるやり方です。大家さんによっては、こちらで提示した家賃で即決してくれるケースもあります

もちろん値下げ交渉を最初から断ってくる大家さんや業者もいますが、交渉の余地があるのなら検討してみると良いでしょう。

まとめ:双方が納得できるような交渉の仕方を!

不動産営業マン 握手

この記事では以下の内容を紹介しました。

時と場合によっては、家賃の値上げも致し方ないものかもしれません。しかし、家賃の値上げによって生活苦が予想されるのであれば、やはり大家さんと直接交渉するべきです。交渉の際には、やはり根拠や理由が必要。自分の要望ばかりを大家さんに押し付けるのではなく、なるべくお互いが納得できる形に落ち着くように、意識しながら交渉するのがポイントです。

監修者から:家賃の値上げについては当初に締結した賃貸借契約書に記載があります。この内容をまず把握して記事に記載のあるような対応を考えてください。ただ、その住宅が気に入っているのなら、素直に家賃の値上げを呑むのも手でしょう。たとえば、1,000円程度の値上げなら、1年住んでも12,000円の負担増でしかありません。一方、交渉が決裂した場合は退去しなければならないので、引っ越し費用がかかってしまいます。「引っ越しとなると数十万かかる」と考えれば、交渉しないほうが良い場合もあるのです。さまざまな要因を複合的に考えて、値上げを承諾するか否かの判断をしてください。

監修 鈴木 良紀
(株)ウィルゲイツ・インベストント勤務。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。宅地建物取引士・ビル経営管理士鈴木が監修した他の記事はこちら

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