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ペット可の中古マンション:購入時3つの注意点

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目次

「マンションを買ったらペットを飼いたい」「今飼っているペットと住めるところに引っ越したい」と考える方に向けて、ペット可の中古マンションを購入する際の注意点について解説しています。

ペット可物件でも全員がペットを飼っているわけではない

まず知っておきたいのはペット可のマンションだからといってすべての入居者がペットを飼っているわけではないことです。たとえば、犬を飼っているけど鳥は苦手とか、猫アレルギーを持っている入居者もいるでしょう。すべての住民があらゆるペットに対して寛容であるとは限らないことは、入居後も意識したいことになります。

また、中古マンションの場合は建築当初からではなく近年ペット可に変わったところもあります。そのような事情も考慮した上で、物件探しをするようにしましょう。

細かいルールが設定されているので要確認

ペット可マンション内でのペット飼育へのルールは「ペット飼育細則」のような名称でマンションごとにまとめられています。入居後のトラブルや失敗を防ぐために、必ずあらかじめ確認してください。

注意点1:ペット可はあらゆる種類の動物の飼育可ではない

ここからはマンションのペット飼育ルールによく見られるパターンについて紹介していきます。ペット可物件であっても、動物の種類によっては飼育が認められていないパターンもあります。基本的にペット可マンションにおいてはペットの種類と大きさについては規定されていることが多いです。

たとえば、犬が飼えるマンションでも「小型犬のみ飼育可」や「成犬時に体長50センチメートル、体重10キログラム以下」のようなルールが設けられています。ちなみに体長とは犬の場合は胸からお尻まで、猫の場合は首から尻尾の長さまでのことを指します。大型犬を飼いたい場合には、物件探しが難航する可能性が高いので、なるべく早く物件探しを始めることをおすすめします。

2匹以上飼いたい場合は注意

犬や猫は飼育可でも爬虫類は不可といったパターンもあります。また、飼育できる頭数についても規定がある場合が多いです。ほとんどの場合は1、2匹、多くても3匹です。2匹以上飼いたい場合には注意してください。

ペット可のマンションの多くは入居前や飼育前に管理組合に届け出が必要な許可制となっています。許可制のマンションの場合は、必要書類を提出し規約違反がないかの審査を経て許可が下りることになります。

ここまでは一般的なルールですが、なかには「住戸の上下左右の住民に同意書をもらう」のような住民側の許可が必要な場合があります。仮に許可がとれなければマンション契約をしているのにもかかわらずペットが飼えないことになります。許可制自体は珍しくありませんが、どのように飼育許可を得るのかはチェックしておくようにしましょう。

注意点2:飼育できる場所の規定

ペット可のマンションでもほとんどの場合は飼育できる場所が限定されています。たとえば共用部の廊下を散歩させるような行動は禁止されているのがほとんどです。飼育できる場所は基本的に「専有部」に限定されています。この場合は共用部である廊下でペットの毛の手入れをする程度のことでも禁止となります。

飼育可能場所が専有部に限定されているときの注意点は、ベランダが共用部にあたるということ。たとえばベランダにペット用のトイレを置いたり、ベランダでシャンプーをしたりすることもルール違反となります。

また、特に見落としやすいのは1Fの住戸についている専用庭も共用部にあたる点です。広めの庭があっても、飼育場所が専有部に限定されていれば庭で遊ばせることはできません。

消極的な「ペット可」のマンションもある

その他にもエレベーターに乗る際は抱きかかえるといったルールが設けられることも。ペット飼育に消極的なマンションの場合は「エレベーターの使用禁止」「住人5組から苦情が入った場合は飼育を中止させる」といった規約があることもあります。

苦情について飼い主に勧告しても改善されない場合は「ペットの避妊手術」「ペットの訓練」などを要請し、それでも従わなかった場合は裁判になるケースもあります。

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注意点3:ペットを飼うことで別途費用負担が必要な場合も

マンション内でペットと暮らす人だけが費用発生するケースがあります。ペットクラブやペット委員会と呼ばれるマンション内の組織に毎月数百円から数千円を支払うものです。これらはペットと暮らす住人同士のコミュニケーションの場や、ペットを飼っていない人へ向けての情報発信、また、ペットに関する苦情やトラブルの窓口になるといった役割があります。これらの組織にはペットを飼っていれば加入必須の場合と、加入したい人だけが入る場合があります。

ペットを飼っている人の割合をチェック

ペットの飼育ルールはマンションごとに異なります。そのため具体的な内容については各マンションの管理組合に都度問い合わせるしかありません。その際はペットを飼っている人の割合やペット飼育がいつから可能になったのかといったことも確認しておくと、マンション住民のペットに対する感覚が予測できます。

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ペット可の中古マンション:まとめ

この記事では以下の内容を紹介しました。

ペット飼育が可能になったばかりのマンションでは、ペットに抵抗がある住民も多いでしょう。ペットを飼うのなら、自分だけでなくペットの飼育環境やストレスについても考慮する必要があります。ペット飼育可のマンションが自分のペットに対して最適な環境とは必ずしも言えません。しっかりと状況把握をし、細心の注意を払って物件探しをすることをおすすめします。

監修者:Y.Suzuki

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧

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