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家を買うならマンション?一戸建て?
メリット、デメリットを比較してみよう
マイホームをご検討の方には、「一戸建てとマンションのどちらがいいか」という問題は、避けては通れない課題でしょう。建築技術の発展によって、マンションが建設されるようになってからは、永遠の課題と言っても過言ではありません。
それは、どちらにもそれぞれのメリット・デメリットが存在し、ライフスタイルによって優先順位が変わってくるからでしょう。
ここでは、「予算が同じなら」という設定で、住み始めてからの生活をイメージしながら、一戸建てとマンションのメリット・デメリットをご紹介し、一戸建てとマンションどちらがオススメかを見ていきます。
一戸建てのメリット・デメリット
メリット1・周りの部屋への騒音を気にしなくていい
まず、はじめに考えるメリットは、自分が出してしまう生活音を、気にしなくていいことではないでしょうか。それは、マイホームをご検討の方の大半が、現在賃貸アパートや賃貸マンションに住んでいるということが理由に挙げられますが、子供やペットが走り回る足音や、叱るときの声など、ついつい気にしてしまいます。
最新のマンションでは、音が響きにくくはなっているとはいえ、共同住宅であるマンションでは、プライバシーを守ることが難しくなります。
しかし、一戸建てでは上下階は他人ではありませんし、隣の家とは離れているので、生活音レベルでの騒音は気にならなくなるでしょう。
メリット2・注文住宅が建てられる
次に、オーダーメイドの設計ができ、それぞれのライフスタイルに合ったこだわりの家を建てられるメリットがあります。マンションもオプションの範囲内で間取りを変えられますが、せいぜいリビングを広げる程度でしょう。
しかし、注文住宅の一戸建てでは、玄関の位置から、吹き抜けのリビング、アイランドキッチンや細かい収納の場所まで、ありとあらゆるこだわりを、設計士と相談しながら決めていく楽しさがあります。
同時に、これはデメリットでもあるかもしれません。忙しい方、建築にさほど詳しくない方にとって、「どのドアがいいかって聞かれても…?」と困りますよね。
メリット3・駐車場から玄関までの距離が近い
マンションと違い、駐車場から玄関までの距離が近いところも大きなメリットだと思います。
子育て世代の家庭ですと、子供を抱っこしながら重い荷物を運ばないといけないときにとても助かります。マンションの機械式駐車場の場合は、待ち時間まで発生してしいます。毎日のことなので、ストレスに感じることは目に見えているでしょう。
デメリット1・修繕費は自分で貯めなければならない
マンションの場合は、修繕積立金として強制的に管理組合へ毎月積み立てることになっています。
しかし、一戸建ての場合、経年劣化や台風などで劣化が生じた場合は、自分でリフォーム業者に修繕を依頼します。その時の費用(数十万円~百数十万円)は基本的に実費です。
計画的なメンテナンスがなければ、家の資産価値を落とし、住み心地も悪いでしょう。一方でマンションの修繕費は月々数万円です。
また、災害による建物への被害リスクを下げるため、火災保険や地震保険の保険料が高いというデメリットがあります。
デメリット2・光熱費が高い
マンションと比較すると冷房・暖房の光熱費は高くなります。なぜならば、鉄筋コンクリート造のマンションは機密性が高く、冷気や暖気を外に逃がしにくいということがあります。
また、左右となりの部屋や上下階の部屋にも人が住んでいるので、全体的に外気の影響をうけにくいということがあげられます。
日当たりの良いマンションに住んでいる人は、「特に冬場は、暖房をつけなくても暖かい」ということをよく聞きます。
マンションのメリット・デメリット
メリット1・ 利便性が良い
マンションの最大のメリットは利便性が良いとこでしょう。首都圏ならば、だいたい駅から徒歩5分エリアはマンションはあっても一戸建てはあまりありませんよね。ただ、駅から遠いマンションも存在するため、マンション=駅から近いではありません。
駅直結のマンションは人気で、資産価値も落ちにくいです。雨が降っても濡れずに駅まで行けるのは魅力ですね。
マンションは地価の高いエリアであっても集合住宅のため、建っている面積に対して世帯数が多く、固定資産税が安いのです。同じ値段ならば、マンションを選択する方がいい立地に住めるということです。
また、新しいマンションはゴミ出しが24時間OKだったり、保育所やスーパーやが同じ建物の中にあったりと利便性が高い物件も多いです。
次に紹介する資産価値にも関わってきますので、最寄り駅からの距離は気をつけたいところです。
メリット2・資産価値が高い
資産価値が高い理由としては、流通性があるということです。
このところの新築マンションの高騰を背景に、中古マンション市場が拡大していることが理由です。
鉄筋コンクリート造の法的耐用年数は47年ありますので、人気エリアの「駅近」で「築浅」のマンションは、購入金額より高い値段で売られる事例も出てきています。一方、一戸建ての法的耐用年数は22年です。
22年以上住めないわけではないのですが、築10年で資産価値がどちらがより下落するかというと、一戸建ての方が下落します。
また一戸建てはのちに売ることを考えて購入する人はおりませんがマンションはのちに売ることも見越して購入する方が一定数いるため、築5年程度の築浅中古マンションも市場にあります。
メリット3・セキュリティや防犯対策が充実
防犯対策されていることは女性やお子様の安全面から見ると、とても重要です。
マンションの場合は、エントランスにオートロックが備わっていいることが多く、郵便配達の方や宅急便の方も、許可なく玄関前までいくことができません。
エレベーターには監視カメラも標準で設置されていますし、マンション住人の監視の目もありますので、安心感はあります。
デメリット1・共用部の管理費がかかる
マンションは共用部の管理費や修繕積立金といった費用が月々必要となります。
共用部とはエントランスや中庭、エレベーター、共用廊下などです。ここの部分の清掃費用や修繕費が管理費や修繕積立金です。専有面積によって負担額が変わってきますが、新築や築浅なら安い(月々1〜2万円ほど)ですが、築10年を超えるころから値上げしていきます。
注意したいのは、修繕積立金は物件費用や住宅ローンには組み込まれていないこと。この修繕積立金を計算に入れず、マンションを購入してローン返済とは別に毎月修繕費支払いがあることで生活が苦しくなるという方もおります。
リーズナブルな中古マンションの修繕費月3~5万ということもあります。
デメリット2・収納が少ない
最近のマンションでは特に、地価や人件費の上昇でコストが上がってきていることを背景に、1戸あたりの専有面積を少なくしてコストを抑えています。
エリアにもよるのですが、同じぐらいの価格であればマンションの方が面積が狭いのです。
同じ3LDKだとしても、部屋は広く見せたいので部屋の畳数はキープしますが、隠れてしまう収納スペース・廊下を削ってしまうのです。
お子様がいる家庭では、物がどんどん増えていくので、余裕を持った収納スペースが欲しい場合は一戸建ての方がいいかもしれません。
レンタルのコンテナ倉庫などもありますので、工夫次第で収納場所するスペースは作れますがこれも月々の固定費は発生します。
一戸建てとマンションどちらがオススメ?
一戸建てとマンションのそれぞれのメリット・デメリットをご紹介してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
ご自身の今後のライフスタイルを見据えて、それぞれの暮らしを選択するということが重要になります。
かなりざっくりですが、一戸建てとマンションでライフスタイルを分けてみました。
一戸建てがオススメの方
- 広さが必要な方
- ペットを飼っている・飼いたい方
- 間取りや家の細かいところにこだわりがある方
- 老後までずっと住み続けるつもりの
- 郊外に暮らしたい
- 車がある、車に乗りたい
マンションがオススメの方
- 駅から近く通勤に便利な物件をお探しの方
- 住み替えでのちに売ることも考えている方
- セキュリティー面を気にされる方
- 家のメンテナンスは管理会社に任せたい方
- 都会に暮らしたい
- 車がない、車を運転したくない
あなたは、どのライフスタイルをしたいですか?
どちらがライフスタイルにあっているでしょう?
あくまでも目安です
ここでは、「予算が同じなら」という設定で、住み始めてからの生活をイメージしながら、一戸建てとマンションのメリット・デメリットをご紹介し、ライフスタイル合わせて、一戸建てとマンションどちらがオススメかを見てみましたがいかがでしたでしょうか?
ただ、一戸建てだからこう、マンションだからこうだというわけではなく、中にはマンションだけれどペットOKとか、収納充実した物件もあるでしょう。一戸建てでもご近所問題はないわけではないでしょう。
目安として把握しながら、ご家族といろんな物件を見てからご検討されてはいかがでしょうか。