住みかえ王子

徹底比較!マンションと一戸建て:本当に住みやすいのはどっち?

笑顔の女性たち

目次

マイホーム購入を検討している方が最初に選択するのは「マンションと一戸建てのどちらにするのか?」ではないでしょうか。

そこでこの記事では、マンションと一戸建てを比較して「どちらがより住みやすいか」をさまざまな角度から検証します。

マンションと一戸建ての住環境の比較

まずは、住みやすさ・暮らしやすさについてマンションと戸建てを比較していきます。

マンションと一戸建ての比較①:耐震性

地震大国の日本においては、耐震性はとても気になるところです。鉄筋コンクリート造のマンションと木造が基本となる一戸建てでは、やはり耐震性の点でマンションのほうが優れています

震度7クラスの地震の場合、戸建てでは倒壊する可能性があるものの、マンションで旧耐震基準のものであっても全部倒壊はしなかったというデータがあります。

ちなみに、現在の新耐震基準におけるマンションでは、震度5クラスの中程度の地震ではほぼ損傷なし、震度7クラスの地震でも倒壊しない程度の強度となっています。

マンションと一戸建ての比較②:防火性

マンションは不燃性のコンクリート、戸建ては木材で造られています。よって、防火性の面ではマンションのほうが圧倒的に優れています。

このことは火災保険の金額にも影響があり、マンションは戸建てと比べると火災保険料は割安になっています。

マンションと一戸建ての比較③:利便性

マンションは駅近くなどの交通の便が良い場所や買い物がしやすい場所にあることが多く、立地による利便性は高いです。

しかし、エントランスから自宅の玄関ドアまでは距離がありますし、駐車場からだと5分ほどかかるものもあります。エレベーターがあってもたくさんの荷物を運ぶのは少々骨が折れるでしょう。

一方、戸建ての主な立地は、閑静な住宅街と呼ばれるような落ち着いた場所になることが多いです。夜が静かというメリットはありますが、駅まで距離があったり買い物は自動車が必須だったりするでしょう。

ただし、敷地内に駐車場があれば玄関ドアまでは0分です。たくさんの荷物があっても自動車でギリギリのところまで近づけられるのは、大きな利点と言えます。

立地以外の利便性にも注目

立地に関わる点以外で、マンションならではの利便性としては設備やサービスの充実があります。

24時間ゴミが出せる専用の場所があることは多いですが、マンションによっては大きなキッチンがあるパーティルームや、キッズルームがあることもあります。

施設の管理は管理会社が行うので、廊下やエントランスはいつも清潔に保たれやすいです。

マンションと一戸建ての比較④:防犯性

マンションはオートロックをはじめとして防犯カメラや管理人室など二重三重のセキュリティがあります。戸建てでもホームセキュリティは普及していますが、

厳重さで考えるとマンションの方がセキュリティ対策は万全のことが多いです。戸建ての場合は基本的に1階部分にも居室があるので、戸締りのし忘れなどにはマンション以上に注意する必要があるでしょう

。実際に空き巣の被害件数は、マンションよりも戸建てのほうが圧倒的に多いです。

マンションと一戸建ての比較⑤:コミュニティ性

ご近所付き合いと考えると戸建ての方があるように思えますが、マンションはいわば大きな建物内で共同生活をしているわけですから、マンションの住人同士の付き合いは多いと言えます。

また分譲マンションであれば管理組合があり、定期的にさまざまな話し合いをするという点でもコミュニティ性は高いです。

マンションと一戸建ての比較⑥:防音性

近年の分譲マンションでは床や天井が二重になっているものやコンクリートが厚いものが多く、隣の部屋の話し声が聞こえるようなことは基本的にはありません。

しかし、壁や床を隔てて人が住んでいることには変わりないため、防音性を過信することなく一定の配慮は必要です。

戸建ての場合は独立性が高く、マンションと比べれば騒音トラブルは起きにくいと言えます。

関連記事

マンションと一戸建ての比較⑦:プライベート性と動線

マンションはメゾネットタイプのものでない限り、広いものであってもすべての部屋が1つの階にあります。

階段の上り下りがないことはケガをした際や将来足腰が弱ったときのことを考えるとメリットになります。また、掃除などもしやすく家事が効率良くできますし、家族がワンフロアにいるので一体感も得やすいです。

一方で戸建てのように階層があることにメリットがあります。たとえばリビングと寝室が別の階に分かれている、親と子どもの個室が別の階にあるなどすれば家族間でも一定のプライバシーを保って生活ができます。

階層によって使い方を分ければメリハリのある生活もしやすいでしょう。

マンションと一戸建ての比較⑧:リフォーム事情

戸建ての場合は、土地から建物に至るすべてが自分の所有物となります。そのため建て替えやリフォームも自由に行えます。

マンションの場合、専有部と共有部があり居室内は自身の所有物ですが玄関ドアの外側やベランダや天井、窓のサッシなどは共有部にあたるので自身の判断で自由に交換したり塗装をし直したりすることはできません。

ポイント

専有部であればリフォームは自由ですが、共有部のリフォームについてはマンションの総会の決議で認めてもらう必要があります。

マンションと一戸建てにかかる費用の比較

ここからはマンションと一戸建ての費用の比較をしていきます。物件の価格ではなくランニングコストについてマンションと戸建ての違いを確認していきましょう。

マンションならではのランニングコスト

同じ物件価格なら、マンションの方が圧倒的にランニングコストは高くなる傾向にあります。

マンションには戸建てにはない以下のような費用があるからです。

管理費(共益費)

マンションのエントランスや廊下などの共用部の管理やセキュリティを行う管理会社に支払う費用が毎月発生します。

これは賃貸マンションでも支払う場合が多いのでイメージしやすいでしょう。相場としては月に1~2万円となります。

修繕積立金

修繕とは外壁や廊下のひび割れや設備の交換を行うこと。分譲マンションでは10数年ごとに大掛かりな修繕工事を行います。その際の費用はマンションそのものの価格には含まれておらず、住民が毎月積み立てたお金を充当するのが基本です。こちらも月に1~2万円ほどかかります。

建物が老朽化すれば修繕を行うのは戸建てでも同じです。戸建ての場合は積立ではなく貯蓄から一度に支払う必要があるので負担は大きいように感じるかもしれません。

しかし、戸建ての場合は自分の判断でどこを修繕するかの決定権があります。致命的な部分だけ修繕を行って費用を抑えることもできますし、修繕ではなく売却するといった手法も柔軟に行えるメリットがあります。

駐車場代

敷地内にある駐車場を利用するのにも、マンションであれば費用が必要です。駐車場代は一般の駐車場と同様に立地で大きく料金が異なります。東京23区内であれば3~4万円代が相場となっています。

関連記事

まとめ:共にメリット・デメリットあり

この記事では以下の内容を紹介しました。

マンションと戸建てはそれぞれにメリットとデメリットがあり、どちらが住みやすいということは言い切れません。マイホームの購入を考えるなら、一方だけでなくぜひマンションと戸建ての両方から検討してみてください。

モバイルバージョンを終了