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実はデメリットが多い?タワーマンションをおすすめしない7つの理由

高層ビル 不動産

目次

憧れる方も多いタワーマンションでの暮らし。しかし、華やかなイメージの裏には、タワーマンションならではのデメリットも多くあります。

この記事ではあえてタワマン暮らしの代表的なデメリットを7つ紹介しますので、一戸建ての住みやすさと比較してみてください。そうすれば本当にあなたに合っている住居を見つけやすくなるでしょう。

タワーマンション暮らしのデメリット①:エレベーター問題

タワーマンションの特徴はなんと言っても高層の建物であること。高層階から街を見下ろす景色は、まさに絶景と言えるでしょう。しかし、高層の建物だからこそ「エレベーター問題」のデメリットがあります。

もちろん戸数に応じてエレベーターは複数設置されているでしょう。しかし、それでも朝の通勤時間にはエレベーターが混み合います。せっかくエレベーターが来たのに自分より上層階の人でいっぱいのことも珍しくありません。

タワーマンションは高層階に住むほど不便

とくにタワーマンションの高層階に住んでいる場合は、エレベーターで地上まで降りていくのが面倒になり、買い物や出かけることも面倒に思う回数が増えるようです。

ぜいたくな悩みのように思えるかもしれません。しかし、外出が面倒になれば小さな子どもと散歩に出かける回数にも影響が出ます。もしも、エントランスまで下りてきて忘れ物に気づいたら……取りに戻るのがとても面倒でしょう。

基本的にポストはエントランス

タワーマンションでは、ゴミの集積場が各階に設けられていることが多いのですが、オートロックなどのセキュリティ上、郵便物は地上階のポストまで取りに行かなければなりません。すると、毎朝の朝食をとりながら新聞を読むのさえ困難です。

マンションの敷地についてからお部屋に入るまでの時間をはかってみてください。私の知っているかぎりでは、恵比寿にマンションの敷地から部屋に入るまで8分かかる高級タワーマンションがあります。

敷地に入ってから部屋まで8分を、あなたはどう考えますか?

豪華なエントランスから大理石の長い廊下を通ってお部屋に入るのは、最初の頃こそ優雅な気持ちに浸れるかもしれません。しかし、そんな感情はすぐに薄れます。残るのは、「部屋までが遠い」という事実だけです。仮に駅から徒歩2分の物件だったとしても、駅から徒歩10分の物件と変わりませんよね。

一方、戸建なら敷地についてから1秒で家に入れますし、すぐに外に出ていけるメリットもあります。災害時の安心材料の1つとも考えられますね。

タワーマンション暮らしのデメリット②:利便性

タワーマンションは駅近などの交通の便が良い場所や買い物がしやすい場所にあることが多く、立地による利便性は高いです。

しかし、先ほど述べたようにエントランスから自宅の玄関ドアまでの距離がある物件には注意してください。駐車場から部屋まで10分かかる物件もあります。エレベーターがあっても日常の買い物の荷物ですら運ぶのは大変です。

戸建てのほうが住みやすいケースも多い

戸建ての場合、主な立地は閑静な住宅街と呼ばれるような落ち着いた場所になることが多いです。戸建て住宅の問題は駅までの距離。買い物には自動車または自転車が必須です。

しかし、敷地内に駐車場があれば、駐車場から玄関やドアまでは0分。たくさんの荷物があっても、自宅まで運ぶ距離はわずかです。また、夜は比較的静かであるメリットもあります。

タワーマンション暮らしのデメリット③:地震の揺れ

災害についても触れておきましょう。とくに地震への警戒が高まっている人は多いと思います。

タワーマンションのような高層マンションは、地震の揺れを耐えるのではなく、建物の揺れで地震のエネルギーを逃がす免震構造になっている物件が多いです。そのため、戸建てや低層住宅と比べれば地震の揺れは大きくなります。

ちょっとした揺れでも大きく揺れ、揺れが収まるまでの時間も長いです。これは高層階であればあるほど顕著になっていきます。揺れている時間が長いので、揺れが収まっても建物が揺れていると感じることもあります。この感覚は船でゆらゆらとしている感じに近いです。

ポイント

一方、戸建てであればタワーマンションのように震度以上に大きく揺れるということはありません。もちろん耐震性能には注意すべきですが、「耐震等級」と呼ばれる耐震性能を表すレベル満たしていれば基本的には問題はないでしょう。

タワーマンション暮らしのデメリット④:気圧が低い

低気圧によって体調を崩しやすい人は、タワーマンションに向いていないかもしれません。タワーマンションの高層階は、地上と比べて気圧が低くなっています。たとえば低気圧で頭が痛くなったり体調が悪くなったりする人や、気圧の変化で腰痛を感じるといった場合には注意したほうがよいでしょう。

気圧は10m高くなるごとに10ヘクトパスカル下がります。タワーマンションですと1階の高さが約4m位なので、25階で100ヘクトパスル、40階だと160ヘクトパスル気圧が下がります。

雨天時、飛行機、登山などで気分が悪くなる方は、気圧の影響を受けやすい体質かもしれませんので、気を付けてください。

タワーマンション暮らしのデメリット⑤:洗濯物

タワーマンションでは多くの場合、景観と安全上の理由からベランダに洗濯物を干せません。

そのため、基本的には乾燥機付きの洗濯機で対応します。天気がよい日には布団を干したい方にはストレスになるかもしれません。

さらに、高層階では風も強いので窓を開けていられない場合もあります。これらはタワーマンションならではの悩みです。

タワーマンション暮らしのデメリット⑥:管理費(共益費)と修繕積立金

マンションでは、エントランスや廊下などの共用部の管理やセキュリティを行う管理会社に支払う費用が毎月発生します。これは賃貸マンションでも支払う場合が多いですね。相場は月に1~2万円です。

また、分譲マンションならではの費用としては修繕積立金と呼ばれるものもあります。

修繕とは外壁や廊下のひび割れや設備の交換を行うこと。分譲マンションでは10数年ごとに大掛かりな修繕工事を行います。その際の費用はマンションそのものの価格には含まれておらず、住民が毎月積み立てたお金を充当するのが基本です。管理費とは別に月に1~2万円ほどかかります。

建物が老朽化すれば修繕を行うのは戸建てでも同じです。戸建ての場合は積立ではなく貯蓄から一度に支払う必要があるので負担は大きいように感じるかもしれません。

しかし、戸建ての場合は自分の判断でどこを修繕するかの決定権があります。致命的な部分だけ修繕を行って費用を抑えることもできますし、修繕ではなく売却するといった手法も柔軟に行えるメリットがあります。

タワーマンション暮らしのデメリット⑦:建物への自由度が小さい

タワーマンションと戸建ての大きな違いとして、リフォームについても知っておくとよいでしょう。

マンションは自分の部屋があるとは言え、不特定多数の住民で暮らす共同生活です。そのため、自分の判断で勝手にリフォームできる範囲は限られています。

お部屋の中は自由にリフォームできますが、ドアの外側のデザインやベランダ、天井、窓のサッシなどは共用部にあたるので自身の判断でリフォームすることはできません。マンションの総会の決議で認めてもらう必要があります

一方、戸建てであればもちろん全てを自分一人で決められます。リフォームに制限はありません。

まとめ:タワーマンションでの生活は本当に便利?

この記事では以下の内容を紹介しました。

タワーマンションにも戸建てにもそれぞれにメリットとデメリットがあります。しかし、タワーマンションでの暮らしと一戸建てでの暮らし……どちちが良いかは住む人のライフスタイル次第です。今回の記事内容を自分に合った物件選びの参考にしてくださいね。

監修者:鈴木 良紀

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧

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