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働き方改革の推進や新型コロナウイルスの感染拡大を受け、会社に出社せずに自宅などで働くリモートワークやテレワークが注目されています。
この記事ではリモートワークをするにあたっておすすめのエリアや間取り、エリア探しのヒントについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
リモートワークは今だけのものじゃない
緊急事態宣言を受けて、必要に迫られてリモートワークに実施した企業は少なくありません。
きっかけはどうであれ「会社に行かなくても仕事ができる」と実感した人は多いのではないでしょうか。
リモートワークは、一時的な緊急措置ではなく今後オフィスに出勤する働き方と並行したものになると予想されています。
リモートワークが今後さかんになる理由としては、リモートワークが可能なら通勤が不要なリモートワークで働きたいと考える従業員は多いこと。
会社側からすれば、少子高齢化がすすむ現代において、優秀な人材を集めるための福利厚生としてリモートワークを可能にするメリットは大きいことが挙げられます。
リモートワークが可能なら地方の格安物件に住むのがおすすめ
完全にリモートワークとならなくても、オフィスに出社する必要が月に数えるほどしかないのなら、出勤のしやすさを重視する必要はあまりないと言えます。
ほとんどない出社のために会社までの通勤時間を考えて会社の近くや、駅から近い物件にこだわって家賃の高い物件を借りるのは合理的ではないでしょう。
少し極論に聞こえるかもしれませんが、月に1度、数か月に1度しか出社しなくてよいなら、そのときだけ新幹線を使う選択肢だって十分に考えられるのです。
都心から1.5時間ほどのエリアがおすすめ
完全リモートワークならエリアにこだわる必要はありませんが、定期的に出社する必要があるなら、ある程度はオフィスへの交通の便も考える必要があるでしょう。
家賃相場などをふまえると、都心から1.5時間ほどのエリアがおすすめです。
仮にオフィスが品川なら……
周辺の都市や環境によって変わりますが、家賃は都心から離れるほど安くなります。仮にオフィスが品川にあるとします。品川駅周辺の家賃相場は約11万円、品川から10分の蒲田駅周辺で8.8万円、1時間の西千葉駅周辺では約5万円にまで下がります(すべてワンルーム・1Kの場合)。
その土地での住みやすさも考えて、ある程度栄えた地方都市に引っ越すなら、品川駅まで1時間40分ほど(新幹線なら38分)の静岡県の熱海市なども十分候補になるでしょう。
娯楽が減るデメリットはある
地方に住むと都会と比べて娯楽が少なくなります。
家賃が安くなっても、楽しみがなくなることが強いストレスになるようなら意味がないと考える人は多いでしょう。さらには、単純に郊外といってもどこに住めばいいかイメージがつきづらい方も多いはず。
その場合は選び方の1つとして、観光地周辺で考えてみてもよいかもしれません。休みの日には近くを観光して楽しく過ごすことができれば、引っ越したことにお金以上のメリットが感じられるはずです。たとえば温泉好きなら温泉まで気軽に行ける場所というように考えてみるとよいでしょう。
リモートワークをするなら間取りにはこだわろう
物件探しをする際に多くの方は「駅からの距離」を重要視します。
出社するのなら駅からの距離はそのまま通勤時間に直結しますのでとても重要ですが、出社する必要がない、もしくは出社する回数が少ないのなら、無理に駅から近い物件を探さなくてもよいでしょう。
地方都市に住むのなら、電車で移動しなくてもその街で生活が完結します。電車を利用する機会そのものが減るので、駅からの近さよりは物件そのものにこだわった方がよいと言えます。駅から離れれば家賃は下がりますので、予算内でより良い物件を見つけやすくなります。
リモートワークを行うのなら最もこだわりたいのは間取り、具体的には部屋数です。
とくに部屋の数には注目
リモートワークはほとんどの場合自宅で行います。
そのため、仕事のオンオフの切り替えが難しい問題があります。たとえば、リビングで仕事をしようとすればテレビやキッチンが目に見えるところにあるでしょう。もちろん仕事中にテレビをつけることはないでしょうが、目に入るだけで集中のジャマになります。
また、シンクに洗い物がたまっていれば、片付けてから仕事をしようという気になるかもしれません。このように、普段生活をする場所で集中して仕事をするのは意外と難しいものなのです。
家賃が低いところに住めるリモートワークの特権を活かすのが重要です。引っ越しをするのなら仕事をするための部屋を確保するのを第一に考えてみてください。
快適な仕事スペースを心がける
仕事用の部屋を設けることは、集中できる環境を作るという意味に加えて、web会議ができるスペースを作ることにもなります。
会社のメンバーとのweb会議であれば、子どもやペットが画面に映るのはほほえましいシーンとなりますが、クライアントとの打ち合わせや商談といった場面ではそうはいかないでしょう。
リモートワークをするのなら、仕事に集中できる環境を整えるために、まずは間取りにこだわってみてください。
家族が快適に過ごせる部屋を探そう
小さなお子様がいる場合は、目の届くところで仕事をする必要があるでしょう。
保育園に預けている時間や小学校に行っている間は仕事部屋で、お子様が帰ってきてからはリビングの一角で仕事ができるスペースが作れるように広いリビングがある物件を選ぶのがおすすめです。
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まとめ:都心に住む必要がそこまでないのなら、地方に住めば可能性が広がる
この記事では以下の内容を紹介しました。
記事の前半で述べたとおり、リモートワークの拡大は一時的なものではありません。今後はますますリモートワークが増えていくと予測できます。毎日のようにオフィスに通う必要はない。それならば、都心に住む意味はほとんどありません。もっと自分自身の生活のために居住地の選択肢を広げるべきでしょう。この記事でお伝えしたことを参考に、もっと視野を広げてみてください。そうすればストレスが軽減されるだけではなく、金銭的にも楽になるかもしれません。
監修者:鈴木 良紀
経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧