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マンションを購入する際には、新築マンションを買う、中古マンションを買ってリノベーションする、リノベーション済の中古マンションを買う、の3つの選択肢があります。
この記事では3つの選択肢のうち、メリットの多いリノベーション済みの中古マンションについて、他の選択肢と比較しながら解説しています。ぜひ参考にしてください。
リノベーション済み中古マンション:4つのメリット
リノベーション済の購入がおすすめなのにはいくつかの理由があります。他の方法と比べて特にメリットが大きいものをピックアップして紹介します。
リノベ済みマンションのメリット①:購入費用が抑えられる
新築マンションと比べ中古マンションの方が、購入費用が安くなることは当然ですが、リノベーション済みマンションは、未リノベーションの中古マンションを購入後にリノベーション工事をオーダーするよりも費用を抑えられます。
その理由は、不動産業者は、リノベーションのためになるべく費用を抑えられる素材や設備を用いたり、画一的な間取りでリノベーションの工事期間を短くしたりするといった工夫をしているからです。
自分の要望通りにオリジナルでリノベーションを行うよりも、不動産会社が自らリノベーションを担当する方が、リノベーション自体にかかる費用がグッと抑えられるのです。
個人で行うリノベーションの注意点を4つにまとめたのでご覧ください。
1:費用面
個人で発注すると、リノベーション費用は1.4倍くらい多くかかってしまいます。また、間取りやお部屋の色決めで何度も打ち合わせをしなければなりませんが、この打ち合わせにもコストがかかってしまいます。
2:工事会社選定
リノベーションをする会社選びも個人で行う場合は大変です。初めての取引で完璧な工事会社に巡り合う確率は非常に低いです。
3:間取り
よい間取りづくりには、十分な知識が必要です。でも、それだけでは足りません。不動産会社にある経験。これが重要です。個人のリノベーションの場合、住みやすい間取りにならないことも多いのです。
4:トラブル
トラブルになった場合、個人で対応していかなければなりません。依頼した工事会社によってはトラブル対応してくれない場合もあります。
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リノベ済みマンションのメリット②:すぐに入居できる
リノベーション済みの中古マンションは新築マンションと同様に、すぐに入居できる状態になっています。
そのため契約から入居までの期間が短くてすみます。自分でリノベーションを行う場合には、契約から入居まで半年ほどかかることを考えると大きなメリットであると言えるでしょう。
リノベ済みマンションのメリット③:物件数が多い
大規模な工事が行われていて「好評分譲中!」などといった広告も目に留まる新築マンションよりも、実はリノベーション済みの中古マンションの方が物件数は圧倒的に多く、東京都の場合は20倍近く差があります。
最も多いのは未リノベーションの中古マンションですが、リノベーション済み中古マンションでも十分に選択肢は多いと言えます。
リノベ済みマンションのメリット④:内観を確認してから購入できる
新築マンションではモデルルームが公開されていて、実際に住むイメージができます。
しかし同じマンションの中でもさまざまな間取りや広さの部屋があるので、自分が購入希望のものと同じものが見られないことが多いです。
リノベーション済みの中古マンションであれば確実に間取りやデザイン、設備などを確認してから購入できます。
リノベーション済みマンションを購入する際は不動産会社が作ったものがおすすめ
中古マンションの売買は、個人間でも行えます。しかし、税金の面や将来的な売却のことなどを考えても不動産会社がリノベーションを行った中古マンションの方がおすすめです。
不動産会社のリノベーション済み物件が良い理由
アフターフォローの対応が良い
個人で不動産の売却を何度も経験している人は多くないでしょう。そのため売却後のアフターフォローなどが十分でないことがあります。
しかし、不動産会社の物件なら売却後のアフターフォローにも慣れていますので、スムーズなやり取りが可能です。
住宅ローン減税が大きい
住宅ローンには「住宅ローン減税」と言って、購入者の負担を軽減することを目的とした制度があります。
金融機関と返済期間が10年以上の住宅ローンを結んだ場合に、最大10年間に渡って、各年末の住宅ローン残高の1%を所得税から直接差し引けるという、マンション購入にあたってはとても重要な制度です。
しかし、不動産会社から購入した場合は年間で最大40万円減税されるのに対し、個人から購入した場合はその金額が年間20万円までと半額になってしまいます。住宅ローン減税は支払う税額を直接差し引く制度のため、この差はとても大きなものと言えます。
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将来的に売却する際にも買い手がつきやすい
不動産会社が販売するリノベーション済み物件は、言うなれば「プロが、売るためにリノベーションをしたもの」です。つまり個人がリフォーム会社と相談して作ったものと比べると、売れやすさに大きな違いがあります。
不動産会社からすれば、いくら相場より安く買い取ったものであっても、リノベーションして売りに出したときに買い手がつかなければ大きな損害となるわけですから「売れるリノベーション済みマンションを作る」ことに関しては不動産会社の右に出る者はいません。
マンションをどのようなタイミングで売却を検討することになるかは人それぞれです。将来的に売る気はなくても、売れやすい物件も購入しておくに越したことはないでしょう。
まとめ
この記事では以下の内容を紹介しました。
リノベーション済み中古物件は、未リノベーションの物件に比べれば物件数が少なく、自分の好みにぴったりな間取りやデザインに出会うことは簡単とは言えません。
しかし、それらのデメリットを考慮したとしてもリノベーション済みの中古物件を購入する意義は十分にあると言えるでしょう。マンションの購入を検討する際は、新築だけでなくリノベーション済みの中古マンションも並行して候補に入れてみてはいかがでしょうか。
マンションの間取りを常に研究し、お客様から頂く声を反映しながらプロが間取りを考え、信頼のおけるリフォーム会社に工事を依頼し、完成物もプロとしてチェックした不動産会社販売のリノベーションマンションの品質は驚くほど良いです。
加えて居住してからのアフターの対応も早く手間がかかりません。更に住宅ローンもマンションとリノベーションで分けて借り入れる必要もないので、最長35年ローンが借りやすいです。(リフォームローンは35年借りられない場合もある)是非リノベーションマンションを積極的に選択肢に入れてください。
監修者:鈴木 良紀
経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧