中古マンション探しに疲れたあなたに:疲れない物件探しのコツ

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マンション

目次

中古マンション探しに疲れた……そんな方に向けた記事です。中古マンションを購入しようと行動を始めても、中古マンション探しが長引くと自分が何を大事にしたらよいか分からなくなり、疲れてしまうことがあります。この記事では、効率の良い中古マンション探しの手順やコツを解説します。

中古マンション探しをする前に希望条件を決めておく

カップル

中古マンションを購入しようとなったら、すぐにサイトで物件探しをしてしまいがちですが、これはおすすめできません。なぜなら自分の中の希望条件がぶれると、いつまでも物件の絞り込みができず「もっとよいものがあるのではないか」といった気持ちが生まれてしまうからです。

条件を変更するのは一定期間探しても物件が見つからなかった場合と決めておくとよいでしょう。

大事なのは「予算」「立地」「間取り」

物件探しをする際に重視したいのは「予算」「立地」「間取り」です。複数の物件を比較する際にはまずはこの3つがベースとなります。そのほかの風景・角部屋・築年数・ペット可・カウンターキッチンなど、譲れない条件がある場合はそれらも含めて物件検索をしていきます。リノベーションを前提とするのなら間取りはある程度変更可能ですので、条件に含めなくてもよいでしょう。

物件検索をするときに注意したいのは、予算に幅を持たせすぎないようにすること。マンション購入は大きい買い物であるからこそ、ついわがままになってしまいがちです。数千万円という購入金額の中では、百万円が誤差に見えてしまうでしょう。

「一生の買い物だから」と、予算という財布のひもをゆるめてしまうと、結局は借入するローン金額が大きくなり、日々の生活を圧迫してしまいます。予算はとくにぶれがないように、最優先で固定しておきたい要素です。

監修者から

マンションは多くの人が住宅ローンを利用して購入すると思います。物件の予算を決める際は何千万円という不動産価格ではなく、月々の支払額まで落とし込んで、毎月無理なく支払える金額を考えてください。この毎月の支払額が決まれば、住宅ローンの借入額がきまり、物件の予算が決まります。

疲れない中古マンション探し:優先順位の決め方が大事!

住宅 不動産

予算を最優先にして物件を探すにしても、その他の要素で何を自分が大事にしたいかがはっきりと分からない場合もあるでしょう。そんなときは、入居後の暮らしをイメージするとよいです。

入居後の理想の暮らしをイメージには、今の暮らしの不満がヒントになります。今の自宅で不満に思っていることは、たとえ周りからみればささいなことであってもあなたにとっては重要なことです。中古マンションを購入してそこに住むのは自分自身なわけですから、周りからの評価は関係ありません。自分にとっての良い暮らしが叶えられる物件を購入することが何よりも優先すべきことのはずです。

仕事と日常生活の比較

たとえば会社に通いやすい方が便利なのは間違いないでしょう。しかし、仕事と暮らしの優先順位は人によって異なります。帰りが遅いので会社が終わってすぐ寝られるぐらいの近い場所がよいというのもひとつの価値観です。

また、家族との過ごしやすさを考えて少し会社からは遠くても大きな公園の近くがよいと考えるのも間違いではないはず。自分や家族にとっての良い暮らしとは何なのか。それをしっかりと考えることが物件探しにおいてはとても重要です。

とくに夫婦で住む場合はきちんと話し合いをしておくことが必須です。2人の優先順位は異なることが多いので、我慢せずにお互いが何を重視したいのかを伝えておくことが重要です。きちんと話し合いをして、2人にとっての最適な優先順位を決めていきましょう。

疲れない中古マンション探し:3つのコツ

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物件の希望条件や優先順位を決めたら、実際に物件探しを始めます。ここからは理想の物件に出会うためのコツや疲れない物件探しのポイントを紹介していきます。

①:購入したい中古マンションを決めて、不動産会社に伝える

立地を重視して中古マンションを探す場合は、購入したい具体的な中古マンションを決めておくのもひとつの方法です。これは今売り出されていなくても、購入の意思があることを不動産会社に伝えておいて、実際に売りに出されたら連絡してもらうという手法です。

しかし、マンションはいつ売りに出されるかは分からないので、時間がかかってしまう場合も多いでしょう。なるべく効率的に物件を見つけるためには、複数のマンションをピックアップしておく必要もあります。

時間はかかりがちですが良いと思った中古マンションをピンポイントで狙えるので、常に他の物件探しをしなくて済みます。

②:リノベーションを考慮

中古マンションで築年数が経っている場合は、リノベーションが前提となることも多いです。リノベーションを行うのであれば、候補の物件の室内の問題や不満については解決できる可能性が高いです。たとえば、立地や広さは希望通りだが和室が不要、広いリビングが欲しいといった希望はリノベーションで解決できます

また、人気のカウンターキッチンやアイランドキッチンは、現状が壁付けのキッチンだとしても変更できることがあるので、リノベーション業者に相談するとよいでしょう。不動産業者がリノベーションを行っている場合もあるので、リノベーションを前提とする場合には、リノベーションについても相談できる不動産業者を選ぶことをおすすめします。

監修者から

自分でリノベーションするのは信頼のおけるリフォーム会社に出会うことから、初めて考える間取りで失敗しないのか等様々高いハードルがあります。リフォーム前に完成が見れないのでこのハードルを完璧に超えていくのは割と難しいです。更に個人発注のリフォームは価格が不動産業者発注に比べてかなり割高になるので、あまりおススメはしません。プロが考えて間取りで完成物件がみれるリノベ済マンションのほうがおすすめです。

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③:どうにもならない点も知っておく

マンション探しは希望の条件をもとに行うものですが、どうにもならない部分も知っておくことでより効率的にマンション探しができるようになります。

たとえば、騒音問題。古いマンションだと天井や床のコンクリートが薄く、上階や下階、隣の部屋の生活音が聞こえてくることが多いです。騒音問題については、物件の構造だけでなく隣人の生活スタイルにも関わってきますので、絶対に大丈夫と言えるパターンはほとんどありません。騒音リスクが気になる場合は上階からの音はない最上階の部屋を探すようにしましょう。

また、設備の問題としてエレベーターがない物件で、新たに設置されることはほぼありません。なぜならエレベーターの導入には数千万円の費用がかかるからです。これもどうにもならない部分です。

修繕積立金には注意を!

さらには、修繕積立金が少ない場合も注意が必要です。修繕積立金とはマンションを数十年に一度大改修するために、毎月住民が積み立てているものです。貯まっている修繕積立金が少ないと大規模な改修ができません。改修をしないと建物自体に問題が発生し住めなくなるリスクが高まるので、基本的には改修をあきらめるのではなく、追加で各住民に修繕費を出費させることになります。

マンションの傷み具合にもよりますが、50万円から200万円程度までの追加出費が必要になります。次の大規模修繕が近い場合は、入居したばかりでいきなり大きな支払が求められますので、これを避けたい場合にはその中古マンションの購入を断念した方がよいでしょう。

 

中古マンション探しに疲れた方へ:まとめ

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この記事では以下の内容を紹介しました。

マンション選びで購入に至った人が行った内覧の回数の平均は5回です。本記事を参考にまずは条件を決めて、ある程度条件を満たす物件を内覧し、問題なければ購入という手順を踏むとよいでしょう。

10回内覧しても購入物件がみつからない「マンションを買えない人」になってしまわないように(実際にいるのです)気を付けてください。このような人は後で以前内覧した物件が一番良かったと皆さんおっしゃります。その時は条件がぼやけて購入に至らず、後で条件がさだまってみて後悔しているのです。このような失敗は避けたいものです。

監修者:鈴木 良紀

監修 鈴木

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧