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メリットいっぱい!売主さんが居住中の中古マンション内覧!

マンションの部屋

目次

中古マンション購入の内覧には、売主さんが居住中(住んでいる)のケースもあります。居住中の内覧は空き部屋の内覧とは違い、入室時に注意すべき点もあります。しかし、それ以上にメリットもあるのでお伝えしましょう。

内覧する側もなんとなく敬遠や遠慮しがちな居住中物件ですが、実は「失敗しにくい物件」でもあります。本記事では、売主が居住中の中古マンションの内覧時における内覧時の具体的な注意点、ならびに内覧するメリットをお伝えします。

売主が居住中の中古マンション内覧時の8つの注意点

売主に最低限の気遣いは必要

まだ物件には売主さんが住んでいる状態です。売主さんとご近所の方との付き合いなども継続しておりますので下記の点に注意して内覧しましょう。

  1. 室内に入る前の共用部や敷地内でもマナーを守る
  2. お子様の足音や声の大きさなど、音に注意する
  3. 不動産業者の用意してくれるスリッパを履く
  4. 濡れた傘は室内に持ち込まない
  5. 扉やクローゼットを開ける際は都度確認する
  6. 売主さんの私物が写ってしまうため写真撮影も許可をとる
  7. 価格交渉や感想等は売主さんの前で話さず、後ほど不動産業者経由で伝えてもらう
  8. その他の質問や許可も、基本的に不動産業者経由で話してもらうようにする

段落

売主さんにあまり良くない印象を持たれてしまうと、その後の値引き交渉などもしづらくなります。一方、「この前内覧に来た感じのいい人」という印象があれば、「あの方なら少し安くしてもいいわ」となるのがほとんどの売主の心情です。

内覧中の笑顔も良い印象を与えることが出来るので、あまり不愛想にしないことが内覧時のコツです。

マナーを守れば、過度に気を遣う必要はありません

ただし、売主さんも、売却を希望しているからこそ時間を割いてお客さんをお部屋に入れてくれています。ですから、過度に気を遣ってあまり物件をよく見られないのでは、お互いにメリットがありません。とくに実際に生活している方の家具の配置は参考になるので、許可をとったうえで隅から隅まで気負わずに内覧させてもらいましょう。

ポイント

熱心に内覧をされる方には、売主さんも有益な情報を教えたくなるものです。それこそ、一見しただけではわからない、そのマンションだからこその魅力があることもあります。質問を重ね、検討度合いが高まれば売主さんにもメリットがあるのです。

居住中の中古マンションを内覧する7つのメリット

空き部屋の内覧に比べて注意しなければいけないことばかりではありません。居住中物件ならではの「実際に長く住んでいる方=売主さん」に質問が出来るという大きなメリットがあります。

  1. 時間帯ごとの日当たりや、周囲の音
  2. 交通機関の利便性、特にバスなど
  3. スーパーの価格や品揃えなど利便施設の情報
  4. 管理組合内の検討事項や問題点
  5. ゴミ置き場や駐輪場など共用部のルール
  6. 学区の評判
  7. 売主さんの購入理由と売却理由

上記事項は空き家物件では聞くことのできない、大変有益な情報です。

とくに売主さんの当時の購入売却理由は、自分の今の状況(たとえば子供が生まれたばかりである)に照らし合わせると将来長く使えるお部屋かどうかなども段々とはっきりしてきます。

また、売主さんと似たような家族構成であることも多いので、家具や家電の配置イメージがつきやすいのも大きなメリットです。これらは、空き家の内覧ではどうしてもみえてこない部分ですから、しっかりとチェックしましょう。

ポイント

不動産業者に聞いてもわからないようなマンション内での検討事項も聞いておくべきです。たとえば、あまり規模の大きくないマンションであれば、書類に記載されないような検討事項や迷惑な居住者がいないかなど、不動産業者は知らなくても売主さんは把握していることもあります。

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居住中の家主から本音を聞き出すテクニック

上記の質問事項を全てストレートに聞き出せれば問題はありませんが、聞き方によっては売主さんが気を悪くされてしまうこともあります。たとえば「迷惑な住人はいますか?」と聞いてもハッキリとは教えてくれないことが多いです。

  • 迷惑な住人については「賃貸ですまれている方も多いのですか?皆さん顔見知りですか?」「ゴミ出しや駐輪の共用部のルールは厳しいですか?」
  • 騒音については「上階の方はお子さんがいらっしゃいますか?」「夜間の交通量はどうですか?」
  • 管理内容については「マンション内の総会は出席されていますか?」「最近なにか話し合われた内容はありましたか?」
  • 売却理由については「ご転勤等での売却ですか?」

このように切り出すと売主さんもあまり嫌な気持ちがせず、スムーズにヒアリングできるでしょう。売りたい側の気持ちになって、先方が話しやすいよう誘導してあげるのも大事です。

まとめ:居住中の中古マンションの内覧にはメリットも多い!

この記事では以下の内容を紹介しました。

居住中の中古マンションの内覧は、日程調整や気遣いの手間もあるので敬遠されがちです。でも、その分ライバルが少なく気に入った物件に出会えるチャンスでもあります。

この記事で紹介した注意点を守りさえすればスムーズに物件の検討することができるでしょう。中古マンションならではの「既に住んでいる人に直接ヒアリングできる」大きなメリットも活かしつつ、良い中古マンションに出会えるよう内覧をおこないましょう。

また、前もって不動産業者の担当者に、居住中物件でも積極的に内覧する旨を伝えておくとよいです。居住中につき設備に使用感がある物件も多いですが、多少予算より安い物件であれば購入後にリフォームするのも一つの手ですよ。

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監修者:鈴木 良紀

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧

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