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ここだけは押さえたい!中古マンション見学する際の5つのポイント

綺麗な部屋

目次

この記事では、中古マンションを見学するときに押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。中古マンションの見学には、実際にお部屋の中から内覧できるため外の景色が見れたり、逆に外から自分の部屋がどのように見えるかも確認できるメリットがあります。

しかし、見学時に「どんなことを確認するの?」とお困りの方もいらっしゃるでしょう。確認箇所がわからない方は、この記事で紹介する5つのポイントを参考にしてください。

中古マンション見学ポイント①:廊下やポストなどの共用部

室内の見学の前に、まずマンションのエントランスや廊下・ポストなどの共有部分を確認しましょう。マンションに到着したときの第一印象はとても大事です。明るさや音・においなどを実際に体感してこれからの生活をイメージしてみてください。

また、共有部分にはマンションの管理状況が現れるものです。廊下にゴミが落ちていて汚れていないか、ポストから大量のチラシがこぼれ落ちていないか、植栽の手入れはどうかなどを確認してみましょう。管理が行き届いているマンションであれば、廊下や外壁なども清潔に保たれ、ポスティングも禁止されているなど、清潔感があるものです。

共用部分から住民のマナーの悪さがわかることも

併せてゴミ捨て場や掲示物・駐車場や駐輪場の状況もチェックするとよいでしょう。ゴミ捨て場の状況や掲示物の剥がれなどはマンションの管理状況だけでなく、居住者のマナーも見られるものです。

ゴミ出しのルールが守られていないことや、騒音や近所トラブルなどの情報が掲載されていることもあります。駐車場や駐輪場のルールや停まっている車種から居住人の層も分かりやすく、今後の生活の参考にできるでしょう。

中古マンション見学ポイント②:居室内は水回りを中心に確認

室内に入ったら、一通り室内の確認をするとよいでしょう。日当たりや風通し・眺望・周囲の音などは実際に室内で体感することが大事です。そのうえで、間取りや部屋の状況・設備などを具体的に確認してきます。とくに、室内では水回りの確認を念入りする必要があります。

キッチンやトイレ・バスなどの水回りは生活するうえで欠かせないものです。使いやすい位置にあるのかなどの生活導線の確認をするようにしましょう。

さらに、水回りは老朽化により不具合が出やすい部分でもあります。水回りのトラブルは目に見える範囲だけでなく、床下なども確認することをおすすめします。見た目はきれいでも、床下がカビだらけだったということもあるのです。それらの不具合をそのままにしていると、入居後に水漏れや異臭・排水トラブルなど大きな問題に発展する可能性もあるでしょう。

水回りの修繕やリフォームはリフォーム自体に制限がある場合や、できても大掛かりになり費用も高額になることもあるのです。入居前に、不具合がないのか、今後修繕の必要がないのかなどしっかりと確認する必要があります。

中古マンション見学時に準備しておきたいもの

また、見学の際にはカメラやメジャー・筆記用具などの準備しておきましょう。細かな気になる点をメモしておくだけでなく、必要に応じてカメラでの撮影や、メジャーで計測すると、今後のリフォームプランを立てるのに役に立ちます。

ただし、撮影の際には不動産会社や売主の許可を得てから撮影するようにしましょう。

監修者から

中古マンションを見学するメリットは、購入する部屋そのものを見れることです。以下の点も必ずチェックしましょう。

  • バルコニーからの眺望
  • リビングや居室からの眺望
  • 各居室の実際に窓を開けたときの風通し
  • 各居室の陽当たり
  • 出来れば、隣戸・上下階の生活音の伝わり方

中古マンション見学ポイント③:周辺環境や駅からマンションまでの道

マンション外観や室内だけでなく、周辺環境や駅までの道も確認するようにしましょう。インターネットなどで情報を事前に調べることも必要ですが、できれば自分の足で実際に歩いて確認することをおすすめします。駅まで徒歩何分という情報があっても、実際に歩くと違ってくるものです。

駅までの往復を実際に歩くことで、信号や坂道の有無・混雑状況、自分の歩くスピードなどでどれくらいかかるのか具体的にわかります。

実際に見学に行かないとわからない点は多い

また、周辺を散策することで、ネット情報にはない新しいお店や公園などの周辺設備を見つけることもできるでしょう。とくに、ハトやカラス・猫などの生息状況や周辺の工事や交通による騒音状況などは実際に出向かないとわからないものです。

駅までの往復や周辺散策だけでなく、余裕がある場合は、朝・夕など時間帯を変えて自分の目で確認してみてください。実際の状況を体感することで今後の生活のイメージがより具体的にできるようになるでしょう。

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中古マンション見学ポイント④:管理組合の収支決算書を確認

マンション見学というと室内やマンションなどの設備に目が行きがちですが、ぜひ収支決算書などの書類を確認するようにしましょう。マンション管理状況の重要な情報は収支決算書や管理規約・長期修繕計画書に記載されているものです。

収支決算書では、修繕積立金の積立状況や未収金について確認できます。未収率の高いマンションは、管理体制がしっかりしていないことや入居者のマナーが問題の可能性もあります。

積立金の不足から、直接被害を被ることも

また、前の居住者の滞納などで積立金が不足していると、入居後のその分を負担しなければならないこともあるので注意が必要でしょう。

マンションでは一般的に10年ごとを目安に大規模な修繕工事があるものです。修繕工事前には積立金の値上げなどの可能性があります。大規模修繕の実施状況やスケジュールも計画書記載されているので確認するとよいでしょう。可能であればそれらの書類だけでなく、実際に管理人に普段の管理状況など日常生活に関わることを聞くと、より具体的な情報を得られるものです。

ただし、収支決算書などの書類は部外者へ公表されていない場合もあります。事前に売主や不動産会社に閲覧を依頼しておくとよいでしょう。

監修者から

現在積みあがっている修繕積立金の総額は確認しましょう。いざという時があっても積立金が貯まっていないと動きがとりずらくなります。積立金の総額を総戸数で割ってみて1戸当たり100万円位あると安心でしょう。

中古マンション見学ポイント⑤:事前に質問リストを作成しておこう

見学の前準備として、質問リストを作成しておくことをおすすめします。「その場で気になったら聞けばいい」と思っていても、見学が慌ただしく進んでしまうことや、つい聞き忘れてしまうこともあるものです。事前に聞きたいことをメモにしておくことで、質問し忘れてしまうということがなくせるでしょう。

また、売主が居住中の物件では、売主が案内してくれる場合があり、質問のチャンスともいえます。実際に生活している売主にしかわからない情報を得られるので、気になる点を質問できるように準備しておきましょう。

ただし、その場で売主にいきなり質問しても答えられないこともあるものです。事前に不動産会社に質問内容を伝えておくことで、不動産会社とも情報共有でき、スムーズに案内してもらえるでしょう。

見学時に売主に質問しておきたいことには次のようなことがあります。

  • アクセスのよい買い物スポットはどこか
  • 周辺の交通事情はどんな感じか
  • ご近所さんやご近所付き合いの度合い
  • お子様がいる場合は学校や保育園の情報
  • 高齢者のいる場合は病院などの情報
  • 住んでいて気になる点やメリット
  • 引っ越しのスケジュールなど

見学前に理想のライフスタイルを想像するのが大事

しかし、「質問しようにも何を聞けばいいのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、まず自分たちがどのような生活がしたいのか、希望状況を事前に整理しておくことが必要となります。

どのくらいの広さの部屋がいいのか、部屋はいくつ必要か、周辺設備には何が欲しいのかなど、生活の希望をまとめてみましょう。希望の生活がわかれば、見学のときに何を確認しなければならないのかも見えてくるものです。

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中古マンション見学の際の5つのポイント:まとめ

中古マンションを見学するときのポイントについてお伝えしました。

中古マンションを購入する際に重要となる見学では、実際に見ることで情報だけではわからないメリットデメリットを具体的に体感できるものです。しかし、ただ室内を見るだけではなく、押さえておきたいポイントがいくつかあります。

ポイントを押さえてしっかり確認することで、今後の生活を具体的にイメージでき、理想のマンション購入に近づけるでしょう。本記事を参考に、見学のポイントを理解したうえで、マンションを見学し、後悔のないマンション購入ができるようにしてみてください。

 

監修者:鈴木 良紀

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧

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