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住み替えで次の転居先が決まらないうちに自宅が売れてしまった。その場合、どうしたらいいのでしょうか?不動産のプロに聞きました。
読者からの質問
先に自宅が売れてしまったらどうなるのですか?
不動産のプロからのアドバイス
引き渡しまでに住み替え物件へ入居することを目指す
引き渡しのタイミングがとても重要です。この時期は売主と買主で相談して決めます。いつでも引き渡しOKという人は滅多におらず、多くの場合、それぞれに都合があります。
双方が買い替えという場合にはスケジュールが過密になるので、特に日程は細かくチェックする必要があります。先に売却が決まっているため、購入物件はあまり引き渡しまで日数のかからない物を選びたいところです。
仮住まいが必要となると思わぬ出費がかさむ恐れもあります。
これらの都合のすり合わせを行い、お互いに合意できる時期を引き渡しとします。
資金計画の確定
売却価額が決まったことで購入へ回せる資金も確定できます。時期と資金が固まったことでここから一気に加速します。予想よりも低い売却価額になってしまった場合には、その分の融資額の増加が可能か金融機関へ相談や打診をする必要もあります。
追加の融資が難しいようなら、購入予算を下げざるを得ません。住み替え先の家財の購入も同じです。
売却価額の差額分だけ予算ダウンする必要があります。
一方、購入できる物件が具体的にイメージできるようになることから、住み替える物件の広さや間取に合わせた家具や家電品、カーテンなども決めることができます。さらに購入物件のエリアが決まれば引っ越しの距離も決まるので、引っ越し業者の見積もりも取れます。
このように資金計画の確定を行い、買い替え計画を前進させていくことで、引き渡しスケジュールもスムーズに進むことでしょう。
買い替え物件を購入する
具体的に購入物件を絞り込みます。焦るのは良くありませんが、売却物件の引き渡しまで日にちが少なければスピード感のある意思決定が必要になります。ローンを利用するなら早急に申し込みをします。
時期によっては審査が承認されるまで時間がかかることがあり、思わぬタイムロスが生じることも。
購入物件の引き渡し日も要チェックです。自宅の買主への引き渡し日まで日にちが少ない場合には、住み替え物件の売主に対しても事情を説明して、引き渡しの日の前倒しといった協力を得ることも可能です。
一方、未完成物件の場合には、所定の工事や完了検査などを前倒しにすることがまず不可能ですので、完成までの間の仮住まいが必要になる可能性が高くなります。
購入物件が決まらず仮住まい先を探す場合
民間の賃貸住宅の場合、短期貸しをほとんどしていません。借りやすさという点ではマンスリーマンション、シェアハウス、荷物だけトランクルームに預けるなども視野に入れて探すと良いでしょう。
入居審査さえも受け付けてもらえずに仮住まい探しが難航する可能性もあります。また、短期で引き払うことで原状回復費用などが割高になるケースも少なくありません。
こういった借りず間に関しては、売却開始の時点で下調べをしていくと安心です。