販売用のモデルハウスを購入する際に気を付けたいこと

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モデルハウス、オープンハウス

目次

注文住宅でマイホームを建てようと思っている方や、分譲地でマイホームを探している方はモデルハウスを参考にするケースも多いと思います。しかし、モデルハウスそのものを購入することも可能ということで、マイホームを購入予定の方に向けて、モデルハウスの購入について詳しく紹介します。

一般的な新築住宅よりも安価で買えるメリットもありますが、当然デメリットも。販売用のモデルハウスには、注意点がいくつもあります。

モデルハウス購入のメリット

住宅購入 女性

月間400万PVの節約ブロガーが教えるモデルハウス購入のポイント

モデルハウスの購入方法は、大きく分けて2つ。1つ目は住宅展示場にあるモデルハウスを別の土地に移設、建て替えて購入する方法。2つ目は分譲地の一角にあるモデルハウスを購入し、そのまま住む方法です。

①:住宅展示場のモデルハウス

住宅展示場のモデルハウスは実物大の広告ということもあって、各社、力を入れています。高級感のある内装や豪華な設備はもちろん、エアコンなどの空調家電やインテリアコーディネーターが選んだカーテンなど……家具もそのまま付属されているケースも。

「インテリアセンスには自信がないけど、おしゃれな家に住みたい」という方は、モデルハウスの購入を検討してみてください。

②:分譲地にあるモデルハウス

対して分譲地にあるモデルハウスは、住宅展示場のモデルハウスに比べると、ぐっと庶民的な、身近に感じられる仕様です。たとえば、私が購入した小規模分譲地のモデルハウスは、床面積が1坪分(税込500,000円)、小屋根裏収納(税込309,000円)。

その他、飾り棚代わりのニッチ分がお得になっていましたが、水回り設備はその分譲地の標準ランクで、空調家電やインテリアは付属されていませんでした。このように、モデルハウスの購入にもさまざまな形があることを、あらかじめ知っておいてください。

モデルハウス購入は1回の見学で決めてはいけない

天井の高い部屋

マイホーム探しを始めた当初は、どのモデルハウスも魅力的に見えてしまうものです。モデルハウスの値段が予算内であれば、ついつい契約してしまいそうになってしまう人も多いでしょう。

しかし、モデルハウスの見学は複数行くことをお勧めします。その理由は以下の2点です。

  1. さまざまなモデルハウスに行くことで、各ハウスメーカーの特徴や住宅設備のピンキリを見極められるようになり、相場観を養うことができる
  2. 実際に体験することで、自分たちの家事・生活同線を重視した間取りが見えてくる

たとえば、モデルハウスによくある素敵な吹き抜けや高所窓。これらは実際に暮らしてみると、光熱費や掃除が大変です。感覚的に決断するのではなく、身の丈に合っているものを見極めましょう。

大後悔!?安すぎるモデルハウスの購入は注意!

不動産スタッフ 住宅

これは私の経験談です。とあるモデルハウスは相場よりも格安だったのですが、調べてみると安い戸建住宅を大量に供給する会社……いわゆるパワービルダーが作ったものだということがわかりました。立地条件はそこまで悪くなく、ぱっと見は我が家の買ったマイホームと、さほど差は見られません。

しかし、よくよく調べてみると、安いモデルハウスには安い理由があったのです。特定のモデルハウスが相場よりもあまりに安い理由……ここにモデルハウス購入のためのチェックポイントが凝縮されていますので以下にまとめました。

モデルハウス購入の注意点①:採光

多くの営業は、モデルハウスの室内に入るとすぐに照明を付けます。

しかし、照明を付けられてしまうと、自然採光がどうなのか全くわかりません。購入を検討するのであれば、必ず照明は一度消してもらうようにしてください。実際、この物件は採光がいまいちでした。

モデルハウス購入の注意点②:窓の仕様

外壁 雨戸

この物件は網戸、雨戸が付いていませんでした。網戸はまだしも、雨戸は後付けリフォームで一番安い引き戸タイプでも2万円~、人気のシャッタータイプは12万円~です。防犯面・自然災害に備えたい方は気になるところですよね。

また、サッシは気密性の低いアルミを使っていました。アルミは熱を伝えやすいため、断熱性能が低くなってしまいます。「うちはペアガラスで……」なんて営業トークをされることもありますが、今時、ペアガラスはどの会社でも標準仕様です。

モデルハウス購入の注意点③:水回りグレード

キッチン

格安のモデルハウスは、お客様にはわかりにくい所でグレードを落としています。たとえば、キッチントップは人気の人工大理石といっても、実際使われているものは安価なポリエステル系素材だったりするわけです。

設備はグレードによって快適性や清掃性が大きく変わりますので、営業に必ず確認して使用感の評判を検索することをおすすめします。キッチンなどの水回りは毎日使うもの。だからこそ、妥協せずにしっかりと検討しましょう。

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モデルハウス購入の注意点④:築1年以上経っていた

建ててから1年経ってしまうと、品確法で定める「住宅瑕疵担保保険」に加入できなくなります。

ポイント

「住宅瑕疵担保保険」は住宅に欠陥が見つかった際にハウスメーカーが補修費用を出してくれる制度。しかし、建ててから1年以上経っている住宅には適応されず、多くが宅建業法上の2年程度の「瑕疵担保責任」になります。とても大事な部分なので、築1年経過している物件は必ず保証がどうなっているか契約内容を確認してください。

モデルハウスを購入してから後悔しないように!

不動産スタッフ

この記事では以下の内容を紹介しました。

モデルハウス一番の不安要素、欠陥住宅リスクは?

モデルハウスは建築の流れを確認できません。きちんと断熱材が施工されているのか、構造は大丈夫なのか、不安になりますよね。この場合、ホームインスペクション(住宅診断)をしてから買うという手もあります。もちろん、それなりに費用は掛かりますので、マイホーム資金と相談し検討してくださいね。

監修者:鈴木 良紀

監修 鈴木

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧