中古マンションの相場の推移が簡単にわかる6つの方法

0
2599
価格上昇

目次

中古マンションの相場はインターネットで調べられる?

中古マンションの売却や購入を考えている方は、価格相場が過去どのように推移し、また将来どのように推移していくのか気になる方も多いでしょう。中古マンションの価格相場については、さまざまなデータが公表されており、インターネット上でその情報を調査することができます。本記事では、中古マンションの相場の推移を調べる6つの方法についてお伝えしていきます。

中古マンションの相場の推移が簡単に分かる6つの方法

中古マンションの相場の推移を調査するには以下の方法があります。

  • 国土交通省の「不動産価格指数」を参照する
  • 東京カンテイの「中古マンション70㎡価格年別推移」を参照する
  • 日本不動産研究所の「不動研住宅価格指数」を参照する
  • 都市未来総合研究所の「不動産マーケットレポート」を参照する
  • 野村不動産アーバンネットの「マンションデータplus」を参照する
  • 東証REIT指数を参照する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1)国土交通省の「不動産価格指数」を参照する

国土交通省の「不動産価格指数」では、年間30万件の取引価格情報をもとに毎月の不動産価格指数が発表されています。

指数は2010年時点を100として、その増減が分かるようになっており、例えば2008年4月のマンション(区分所有の分譲マンション)は102.0、2014年4月は110.5、2018年4月は141.8となっており、2010年前後では横ばいであったマンションの価格は、近年大幅に上昇してきていることが分かります。

名古屋や大阪に住んでいる方は、中部や近畿地方のデータをみると、より正確に相場の推移が分かると思います。

2)東京カンテイの「中古マンション70㎡価格年別推移」を参照する

東京カンテイの「中古マンション70㎡価格年別推移」では、三大都市圏・主要都市別の価格推移を知ることができます。例えば、首都圏の2010年の価格は2,965万円となっていますが、2018年には3,638万円となっており、おおよそ22%上昇していることが分かります。

同データでは2015年から2016年にかけて13.2%、2016年から2017年にかけて2.9%、2017年から2018年にかけて1.7%上昇しており、特にここ数年は下落することなく、上昇していることが分かります。

3)日本不動産研究所の「不動研住宅価格指数」を参照する

マンション

日本不動産研究所の「不動研住宅価格指数」は、公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)により提供される中古マンションの成約価格情報を活用した指数です。同データでは2000年1月時点の価格を100としており、2010年4月は82.93、2018年4月は90.51となっています。

2000年時点と比べると下がっているものの、2018年と2010年を比べると9%程度上昇していることが分かります。

4)都市未来総合研究所の「不動産マーケットレポート」を参照する

都市未来総合研究所はみずほ銀行系の不動産専門シンクタンクで、毎月「不動産マーケットレポート」が発行されています。

2018年10月の不動産マーケットレポートは「東京圏の中古マンションの価格動向~新築マンション、中古戸建住宅との価格比較~」となっており、2009年からの価格推移をグラフで確認することができます。

5)野村不動産アーバンネットの「マンションデータPlus」を参照する

野村不動産アーバンネットの「マンションデータPlus」では、首都圏や関西、東海の人気の高いマンションについて個別に情報が掲載されており、価格の推定相場価格から、過去の価格推移まで確認できます。

首都圏や関西、東海のマンションを売却希望の方はこのサイトで相場をチェックするとよいでしょう。

6)東証REIT指数を参照する

東証REIT指数(SBI証券)は、東証に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象とした指数で、不動産相場の傾向を見るのに役立ちます。例えば、2010年には800円程度だった東証REIT指数ですが、その後2013年にかけて1,600円程度まで上昇。2014年にかけて一時1,300円程度まで落ちたものの、2015年には1,800円程度まで上昇し、その後上がったり下がったりを繰り返しながら横ばい傾向が続いています。

これまで見てきた他の指標と比べてみても、やや早く動いているものの、概ね同じような形をしていることが分かります。

まとめ

中古マンションの価格相場の調べ方について、6つの方法をお伝えしました。それぞれ分かりやすくデータがまとめられているので、一度データを確認するだけで十分役に立ちますが、可能であれば定期的に確認してその推移を追っていくとより効果的です。

まずは、本記事を参考にそれぞれのサイトをぜひご覧になってみてください。

【番外編1】公示地価など土地の価格から不動産相場を調査しよう

本記事では、中古マンションの価格推移の分かるデータについてお伝えしていますが、公示地価など土地の価格の推移も不動産全体の価格推移を把握するのには役立ちます。
公示地価などの公的価格は、公示地価の他、都道府県地価、相続税路線価、固定資産税評価額などがあり、それぞれ以下のように調べられます。

公示地価:国土交通省の標準値・基準値検索システム
都道府県地価:国土交通省の標準値・基準値検索システム
相続税路線価:国税庁
固定資産税評価額:全国地価マップ(固定資産税路線価)

なお、地価公示は毎年3月末に全国の標準値の地価が公表されるのと共に、「全国の地価動向」が発表され、「住宅地」、「商業地」、「全用途」など用途ごと、また「全国」、「三大都市圏」、「地方圏」など都心や地方を分けて地域ごとの地価の動向を確認することできます。

参考:平成30年地価公示の概要

【番外編2】価格を調べたいなら買取査定を活用しよう

ここまで、中古マンションの価格推移や、土地の価格推移を調べる方法についてお伝えしましたが、手っ取り早く自分のマンションの価格相場が知りたい場合には、不動産会社に買取査定を依頼するとよいでしょう。

査定してもらうだけなら手数料もかからず、無料で利用できます。