マンションを売るときに知っておきたい不動産屋の選び方と注意点

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不動産屋

目次

不動産屋選びで結果は大きく変わります

マンションを売る人は、多くの方が不動産売却の初心者です。不動産屋は、そんな初心者を導いてくれる先生のような、パートナーのような存在だといえます。先生に力量がなければ、良い生徒は育ちません。パートナーが能無しなら、足手まといになるだけです。

不動産屋選びは、マンション売却のファーストスッテプであり最重要局面。ここでの判断は、売れる金額と売れるスピードを大きく左右します。今回はマンションを売るときの不動産屋の選び方を徹底解説します。

やってはいけない不動産屋の選び方

「大手がいい」と一概にはいえない

「大手の方がお客さん多そう」というイメージはありませんか?しかし結局、大手も地域密着の不動産屋も「お客さんの数」は同じです。確かに、大手には膨大な顧客情報があります。でもそれは、今までその会社で契約したり問い合わせをしたりした人たちの情報なんです。つまり大手だからといってあなたのマンションを買う見込みのあるお客さんが多いわけではないんですね。

近年の売却物件の集客手段は、SUUMOやHOME`S、at homeなどの不動産ポータルサイトが中心です。また不動産屋は、「レインズ」という不動産業者専門のサイトによって各社、情報を交換しています。レインズは大手、中小問わずほぼ全ての不動産会社が登録しているので、この点においても会社の規模による差はありません。

確かに一昔前までは、「大手の方が集客力は高い」ということはありましたが、今の時代、大手と地域密着の中小規模の不動産屋に集客力や情報量における差はないんですね。そのため「大手」、「中小」という括りだけで不動産屋を選ぶべきではありません

査定額は高ければいいというものではない

マンションの資産価値

マンションを売る前には、必ず不動産屋にマンションの査定をしてもらいます。不動産屋を選ぶには、査定額や売却力を比較するため複数社に査定してもらうことが鉄則です。ただ複数社に査定依頼するとなると、必ず査定額に差があるものです。

  • A社:3,000万円
  • B社:2,900万円
  • C社:3,500万円

例えば3社に依頼して、このような査定額が出たとしましょう。このとき査定額が高いC社にお願いしたくなりませんか?でも査定額が高いというだけで不動産屋を選ぶのは危険です。

あなたがこれからマンションを売るつもりなら、全ての不動産屋が売主のために最善のことをしようと思っているわけではないということを念頭に置くべきです。どういうことかというと、査定依頼のときに高額査定を出すのはあなたを騙そうとしているかもしれないということです。

考えてみてください。不動産会社は、契約を決めなければ唯一の収入源である仲介手数料を受領できないんです。それにはまず、売主から売却を依頼される媒介契約を取らなければ始まりません。逆にいえば、媒介契約、特に専任媒介や専属専任媒介で自社の独占物件とすることができれば、不動産屋からしたらこっちのもん。あとは契約に向けて動けばいいだけです。何がいいたいのかというと、高額査定は、売主と媒介契約だけでも結んでもらおうとする不動産屋の策略という可能性もあるということです。

「うちで売ればこんなに高く売れますよ!」

と言って専任媒介契約を結ぶことができれば、仲介手数料をもらえる可能性がグッと高まりますよね。媒介締結後は、「なかなか売れませんね。価格を下げましょうか。」という話に持っていって売れれば、不動産屋の思うツボという流れです。

もちろん全ての不動産屋がこのような手口をおこなっているわけではありません。ただ査定額が高額というだけで、ひょいひょい付いていってはいけないのです。

不動産屋の選び方

マンション売却を得意としている不動産屋を選ぶべし

不動産会社の担当者
賃貸が得意、戸建てが得意、投資用マンションが得意など不動産会社は得意分野がある

続いては、マンションを売るときに知っておきたい不動産屋の選び方を説明します。

一口に不動産屋といっても、賃貸を得意としていたり、収益物件中心だったり、土地を多く扱っていたりと様々。マンションを売るなら、マンション売却を得意としている不動産屋を選ぶべきです。

といっても「マンション売却専門」などという不動産会社はそうそうありません。ではどうやってマンション売却が得意なのかを見極めるのかというと、その不動産屋の売却中の物件を見てみてください。チラシやHP、店頭をチェックすると、その不動産屋が得意としている物件種別が見えてくるものです。各媒体の一番目立つところにマンションが多く掲載されていれば、マンション売買の専門性が高いといえるでしょう。大手であれば各専門分野を持つ担当者が在籍しているはずなのであまり気にする必要はありませんが、中小規模の不動産屋の場合はとくに専門分野をチェックするべきです。

あなたのマンションが大手分譲のマンションなら…

あなたの売ろうとしているマンションが、

  • ブランズ(東急不動産)
  • プラウド(野村不動産)
  • ライオンズ(大京)
  • パークハウス(三井不動産)
  • シティハウス(住友不動産)

などのいわゆるブランドマンションであれば、分譲元のグルーブ会社の仲介会社に売却を依頼するというのも選択肢として考えてみましょう。

東急不動産が分譲のマンションなら東急リバブル、野村不動産が分譲なら野村の仲介+といった具合ですね。系列の仲介会社は、やはりグループ会社分譲のマンションの売却依頼が多く集まるものなんです。つまりはあなたのマンションの売却ノウハウを人一倍持っているということ。買い手からしても住友分譲のマンションを住友不動産販売から、三井分譲のマンションを三井のリハウスから買うのは安心するものでもあります。査定依頼する1社に、分譲元のグループ会社の不動産屋を加えても損はしないはずです。

まずは複数社に査定依頼してみましょう

マンション売却を成功に導くには、媒介締結前の不動産屋の比較にかかっているといっても過言ではありません。注意点として挙げた、「中にはあなたを騙そうとする不動産屋もいる」、「査定額は高ければいいというものではない」という認識をしっかり持っていれば、一括査定サービスを利用して不動産屋の比較をするのが最短だと思います。

不動産屋選びはマンション売却の最重要局面だといいましたが、まだまだスタートライン。このステップを確実に素早くこなすために、賢く不動産屋を見極めましょう。

一括査定サービスもいろいろありますが、ライフルホームズが運営するHOME’Sは全国各地の中小から大手不動産会社まで登録してあり、各社の得意分野まで確認して査定を依頼することができるためおすすめです。

大手不動産会社6社が登録しているすまいValueもおすすめです。

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