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マンションを売却する場合、少しでも高く売って損をしたくないと皆さん思っているでしょう。では、具体的に何か対策を講じて売るかといえばそうではなく、偶然が左右すると考えている方が多いです。しかし、自分の努力次第で高く売ることは可能ですので、今回はそのポイントをお伝えします。
売りたいと思う時期がマンション売却の時期ではない
自分の気持ちだけで売却すると損しやすい
マンションの売却には様々な動機があります。緊急に売らなければならない任意売却のようなケースは別ですが、住み換えなどの場合は時間的な余裕はあるでしょう。しかし、自分が売りたいという気持ちだけで売却のタイミングを決めてしまう事が多く、結果的に安く売ってしったという話はよく聞きます。
マンションを少しでも高く売るためには、自分の気持ちを売却時期と一致させるような考え方は賢明ではありません。では、どのように判断すべきかを見ていきましょう。
細かい情報を分析することが売却時期決定には必要
3つの情報を集めて価値が上がるタイミングまで待つ
マンションを高く売却するためには、買い主や仲介会社が「マンションに価値がある。」あるいは「将来的にこのマンションは価値が上がりそうだ。」と感じさせる必要があります。
そのためには、客観的な情報を元に自分のマンションの価値や買い主が購入したいタイミングかを分析する必要があります。このような分析には様々な情報が必要ですが、その中でも誰でも取り組める3つの情報についてお伝えします。
情報1 – 周辺環境の変化に関する情報を数多く知る
今住んでいるマンションが今後どのように変化するかを知ることは、マンションの価値を分析するために必要となります。具体的には、大型商業施設の建設、駅の開設、小学校が増える、道路や人が住みやすくなるための整備がはじまるなどがあるでしょう。
これらの情報に共通する事は、人口が増える人気エリアとなっている証拠です。周辺環境の開発や発展に関する情報は、買い主からしても人気エリアと判断する材料になります。そうなれば、「このマンションの価値は高い。」と感じてもらえますので少し離れた他のエリアよりも割高で売却できる可能性があります。
ただし、不確定な噂の域を出ない話を真に受けてはいけません。何らかの形で公表されている情報のみを信用しましょう。
情報2 – 金融機関の金利や融資条件の変化を把握する
マンションの買い主は住宅ローンを組んで購入する場合がほとんどです。その場合は金融機関である銀行や信用金庫から融資を受けるわけですが、住宅ローンの金利や融資条件の変化が、マンションやマイホームの市場を知るのに役に立ちます。
大まかな流れとしては、経済に活気があり、景気が良ければ金融機関は住宅ローンなどの融資を積極的に行います。そうなれば、借り手も多くなり金利も下ってお金の動きはより活発になります。この動きに連動して融資条件も緩やかになると言えます。
反対に、経済が停滞してくると金融機関は融資を減らしますので、金利も高く融資条件も厳しくなります。
つまり、金利が低く融資条件が緩やかな時はお金が借りやすいですので、マンション価格が少々高くとも買い主が購入できる可能性が高いです。
しかし、金利が高く融資条件が厳しいとお金が借りにくいので、割安のマンションに人気が集まります。
マンションを売る時期は、「金利が低く融資条件が緩い期間が継続している時期」が大きな目安となります。
情報3 – 仲介会社の対応がマンション市場の流れを裏付ける
不動産市場の現実的な動きを知っているのは、不動産売買のプロである仲介会社です。マンションの客観的な価値を知るためには複数の仲介会社に売却の相談や査定をするだけではなく、これからお伝えする方法を実践してください。そうすれば、マンションの売却時期かのタイミングを知るポイントとなります。
まず、将来的な売却を考えているので相談したいと住所等を伝えます。
この時に価格について聞かれると思いますが、「まだ決めていない。」と言います。
その後、担当の営業マンからの連絡が後日であったり連絡が来てもそっけない返事でしたら売却の時期には早いでしょうから、査定のお願いをして相場を知るとよいです。
しかし、積極的に担当者が話をしてきて、「売却時期を早めれませんか?」というようなニュアンスを言ってくれば既に買い主候補がいる可能性が高いです。このような場合は高くマンションが売れる可能性が高いですので、高めの価格を伝えてから最終的に少し割り引くような取引にするとよいでしょう。
同じような方法で複数の仲介会社に連絡をすると、現状のマンション価値がわかる重要な情報の一つとなります。
まとめ:マンションを高く売却できる時期は誰も教えてくれない
自分で分析する方法が、マンションを高く売る一番の方法
マンションを高く売るための理想を言えば、
- 周辺環境が整備が活発に進んでいる
- 住宅ローンの金利が緩やかに低くなっている
- 複数の仲介会社が「早く仲介に入らせてほしい。」
というような、今回お伝えした3つの情報すべてが大きなプラス要素を含んでいれば、かなり高く売却が望める条件を満たしているケースですが、実際には難しいと言えます。
しかし、これらの情報を総合的に分析した場合に、プラス要素が大きければ損をせず にマンション売却が成功する可能性は高いです。