ホーム 不動産売却のノウハウ 【正しい家の査定先】はどこ?物件の状況別まとめ

【正しい家の査定先】はどこ?物件の状況別まとめ

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【正しい家の査定先】はどこ?物件の状況別まとめ

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不動産の売却方法には2種類あります。不動産会社に物件購入希望者を探してもらう「仲介」と、物件を不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」です。買取と仲介、どちらを利用すれば良いかは物件の状態によって変わります。もちろんそれによって査定先も変わるでしょう。

この記事では、家を売却する際の正しい査定先について解説します。仲介と買取の違い、仲介と買取のどちらが適切かを判断するためのチェックポイントをまとめましたので参考にしてください。

査定前に「そのまま住めるかどうか」を自分で判断

不動産を説明する女性

家を売却する際に査定先をどうするかは、その家の状態で異なります。たとえば、築浅で水回りも継続して利用できるような、そのまま住める状態の家なら仲介査定がおすすめです。なぜなら、そのまま住める状態の物件は購入希望者が見つかりやすいからです。

一方、築年数が古く内装や設備が劣化しているような、そのままでは住めない状態の家であれば買取査定が良いでしょう。そのまま住めない状態の家を仲介で売却に出しても、売れる可能性が低いからです。

監修者から

そのままでは住めない……補修や張替などが必要な物件は、見た目も悪いことが多いです。そのため、購入検討しているお客様にも気に入ってもらえません。この点を自分で改善するには費用がかかるので、買取業者に売却をします。後は買取業者がお客様に気に入ってもらえる状態にするために費用をかけ、バリューアップして販売をするのです。

では、どうして仲介査定と買取査定を使い分けるのか。仲介と買取の違いを以下より解説していきます。

仲介とは?

家 住宅

不動産を売却する際の一般的な売り方は「仲介」です。売りたいと思っている家を、不動産会社に依頼して(仲介してもらって)売却する方法です。つまり自分で家の売却先を探すのではなく、不動産仲介会社に購入希望者を探してもらう方法になります。

一から購入希望者を探すため、査定~決済まで3か月~長いと1年ほどかかる場合がある点はデメリットです。一方、色々な広告を出して広く購入希望者を探すため、相場価格で売却できるメリットもあります。上述したように、そのまま住める物件であれば仲介でも購入希望者が見つかりやすいでしょう。

反対に、そのまま住める物件でなければ、売却が難しいにもかかわらず購入希望者を探すことになります。その場合、内覧対応や不動産会社との連絡に手間や時間がかかり、販売が長期化することになるでしょう。せっかく購入希望者が見つかっても、仲介手数料を支払って安値で売却することになってしまう可能性があります。

買取とは?

不動産について説明する女性スタッフ

買取とは、売りたい家を不動産会社に直接買い取ってもらう売却方法です。買い取った家は、リノベーションして再販するケースが多いです。買取は仲介と違って、購入希望者を見つける期間……つまり、販売期間が必要ないため、査定から売却までの期間が短くて済みます。

また、不動産会社はリノベーション前提で物件を購入するため、仲介で売却しづらい古い家でも買取なら売却できる可能性があります。買取を考えるのなら、買取専門の業者に一度相談してみましょう。おすすめは買取博士です。査定や手数料は無料ですし、買取してもらった後の物件への責任はなし。なるべく早く物件を現金化したい方にもおすすめです。

買取博士

ただし買取は、物件を買い取った後に売れる状態にバリューアップするコストも加味した価格になります。不動産を売却する為には必ずかかるバリューアップのコストですからこれを自分で負担する必要が買取の場合は無くなります。

仲介と買取のこうした違いがわかれば、家を仲介査定と買取査定のどちらに出すか判断できるはずです。次章からは、それでも仲介と買取で迷ったときにチェックしたいポイントを3点紹介します。

チェックポイント1:室内と外観の劣化

綺麗な部屋

家の価値を左右する重要なポイントのひとつ目は、室内と外観の劣化具合です。以下の項目をチェックしましょう。

  • 壁や屋根に剥がれや破損はないか
  • 部屋がきれいな状態であるか
  • 異臭はしないか
  • 使いやすい間取りか

まず、屋根や外壁の塗装剥がれていないか、破損しているところはないかチェックしましょう。築年数が古い家は木が腐ってくることもあるので注意が必要です。また、喫煙者はたばこの匂いや黄ばみの有無をチェックしましょう。ペットを飼っている人も、匂いに加えクロスやフローリングがボロボロになっていないかも確認します。

さらに、年数が古い家は間取りが古く生活しにくい場合があります。これらの点をチェックして問題があるようでは、購入希望者が現れるとは思えません。したがって仲介に出す場合は、売却前にリフォームが必要となるでしょう。リフォームをせずにそのまま売却したい場合は、仲介ではなく買取を選択するとよいかもしれません。

監修者から

この例のような状態の物件は、仲介に出してもなかなかお客様に気に入ってもらえません。買取向きの物件と言えます。

チェックポイント2:設備の劣化

綺麗な洗面所

設備の劣化も家の査定を左右する重要なチェックポイントです。たとえば、グレードの高いシステムキッチンやシステムバスなどの設備がきれいな状態であれば、仲介でも十分購入希望者を見つけやすいと言えるでしょう。

しかし、とくにキッチンやお風呂場、トイレなどの水回り設備は、清潔を保ちづらく劣化しやすい場所です。浴室のカビやキッチンの油汚れが掃除しても落とせない、トイレが旧式で汚れやすいというように、設備の劣化が気になるような状態であれば仲介よりも買取をおすすめします。

査定は一括査定が便利!

ネット検索する女性

一度の手間で複数の不動産業者に査定してもらえるサービスがあります。それが一括査定。無料で利用できるので、上手に活用してください。ここではおすすめの一括サービスを2つ紹介します。

まずはLIFULL HOME’Sが運営しているHOME’Sです。こちらは約2,800社の不動産会社が登録しておりどんな会社なのか説明も具体的です。

続いておすすめしたいのは、すまいValueです。大手不動産6社からの査定を一括で申し込めます。査定はもちろん無料です。

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まとめ:現在の家の状態によって査定先は変わる!

住宅内にあるソファ

この記事では以下の内容を紹介しました。

このように家を売却する際は、物件の状態によって査定依頼先が異なります。基本的には「そのまま住める物件は仲介」「住めない物件は買取」と考えておくと良いでしょう。仲介と売却どちらにすればよいか判断に迷うときは、紹介したチェックポイントで物件の状態を確認してください。迷った際は不動産会社に相談することをおすすめします。

監修者:鈴木 良紀

監修 鈴木

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧