目次
後悔のない賃貸物件の選び方のポイントをレクチャーしています。引っ越しをして新しい土地で住み始めると、借りた賃貸物件に不満が出てくることや不満を抱くことも珍しくありません。そうならないように賃貸物件の選ぶ際に、見落としがちな10のポイントを紹介します。
賃貸物件の周辺環境
物件を探すときには広さや間取り、築年数、駅からの距離などはしっかりとチェックするものの、その周りの環境は二の次にしてしまいがちです。まずは物件の周辺環境でチェックすべきポイントを紹介します。
スーパーまでの距離と営業時間
外食がメインの人も、スーパーは必ず使う施設です。スーパーまでの距離は近いに越したことはありません。車ではなく徒歩でスーパーに通う場合には、スーパーまでの距離はを厳しくチェックしたほうが良いです。
また、スーパーは営業時間にも注意してください。仕事帰りに寄るのがメインの使い方なら、20時や21時に閉まるスーパーは利用しづらいかもしれませんよね。主にどんな時間帯にスーパーを利用するかも考えながら、チェックしましょう。もちろん品揃えや価格帯も重要です。
持病がある場合は医院やクリニックとの距離も重要
内科や整体クリニックなどは1つの地域に複数あるものですが、皮膚科などはあまり多くありません。ひんぱんに病院に通う必要がある場合は、家からの距離を考えて物件探しをするべきです。
駅から家までの様子
明るい時間帯と夜では街の様子は大きく変わります。昼には気にならなくても夜に行けば街灯の数や明るさが気になるかもしれません。可能であれば時間帯を分けて何度か訪問するのがおすすめです。
明るさだけでなく、治安の良い悪いも夜の時間帯のほうが分かりやすいです。
関連記事
賃貸物件の内見ポイント
ここからは物件を内見する際のポイントを紹介します。間取りなどの物件情報だけでは分かりにくいものも多いのでぜひ参考にしてください。
コンセントの場所・数
コンセントの場所を基準に家電製品の配置は決まります。延長コードを使う方法もありますが、家中をコードがはってしまうのは見栄えが良くないですよね。
とくに注意したいのはテレビ用のコンセント。テレビは電源だけでなくアンテナ線をつなぐための専用の差し込み口が必要になります。それがなければテレビが視聴できません。
たとえば、寝室でゆっくりテレビを観ようと思っていたのに、リビングにしかアンテナ線の差し込み口がなければ、ちょっと計画が変更になります。なお、地上波やBSはアンテナ線がないと視聴できませんが、DVDやBlu-rayなど、電波が必要ないものの視聴はもちろん可能です。
シャワーの水圧
毎日の入浴で必ず使うシャワーは、水圧をチェックしておきましょう。人が住んでいない期間はガスは止めてあるのでお湯は出せませんが、基本的に水は出ます。
シャワーから出る水の勢いが弱いと頭や体を洗うときにとてもストレス。お湯を出すときは水よりも水圧が弱くなるので、それを考慮してシャワーの水圧をチェックしてください。他にも洗面台の水の出が弱いこともストレスになるので合わせてチェックしておくとよいでしょう。
調理スペースの使い勝手
自炊をする場合にきちんとチェックしておきたいのがキッチンです。ガスコンロの口の数や電気調理器の置くスペースがあるかどうかは気になるものですが、意外と見落としがちなのがまな板を置くスペースです。食材を切るまな板が置けないと、リビングのテーブルで切るなどといった手間が生まれます。小さなまな板ではなくある程度の大きさのものが置けるかどうかは確認しておくとよいですよ。
ベランダの広さ
洗濯したものを干すベランダは、毎日の生活で使うスペースです。たとえば休みの日にまとめて洗濯しようと考えている人は、十分に物干しスペースがあるかどうかはチェックしておきましょう。屋根の有無、外に張り出しているかどうかでも使い勝手が大きく変わってきます。
部屋の中ではないのであまり重視されないポイントですが、内見の際には必ずチェックしてくださいね。外から見てベランダがどう見えるかも合わせて確認しておくと良いでしょう。
賃貸なら共用部のチェックも忘れずに
家の周り、部屋の中に加えてチェックしておきたいのが共用部です。戸建て住宅でない限りは、さまざまな人が隣や上下の階に住んでいます。共用部にこそ建物の住民のマナーが表れやすいので必ずチェックするようにしてください。
掲示板やエレベーター内の張り紙
張り紙には「ごみは朝出しましょう」などといった基本的なルールだけでなく、何か問題があってそれへの注意喚起として書かれていることがあります。「不用品を廊下に放置しないで」などといった通常のマナー以上の内容のことが書いてある場合は注意したほうが良いでしょう。
駐輪場や駐車場
駐輪場は自転車専用なのにバイクが停めてある、住民のもの以外の自転車が停めてある場合は、マナーが悪い住民が住んでいたり、どこかの部屋がたまり場のようになっていたりする可能性が高いです。また、自転車や車のタイプで、一人暮らしが多そうか、ファミリーで住んでいる人が多そうか、ある程度は把握できます。
ごみ置き場
ごみ置き場も住民のマナーが表れやすい場所です。道路沿いではなく建物の敷地内にごみ置き場を設けている場合は、とくにチェックしておきたいポイント。粗大ごみなど、ずっと放置されていそうなごみがないか、曜日を守らずに出されているごみがないかチェックしておきましょう。
まとめ:賃貸物件を選ぶ時は……
この記事では以下の内容を紹介しました。
賃貸物件を選ぶ際には、実際に住むことを考えて間取りや設備だけでなく共用部や周辺の環境を考慮しておくことが重要です。お部屋が気に入ればその他のことはないがしろにしてしまいがちですが、住み心地は周りの環境にも大きく左右されます。
なかなか良い部屋に巡り合えないと思ったら、スーパーや駅からの距離などの周辺環境の条件から考えていくのも1つの方法です。ぜひ今回紹介した見落としがちなチェックポイントを参考に、物件を探してみてください。
監修者:鈴木 良紀
経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧