マイホーム購入後の方は読まないでください

家を売るためなら営業マンは嘘も言います!

不動産の営業マンとの付き合いは、物件探しに始まりローン契約を締結して引き渡しが行われるまで。ただ家を買うという長い道のりの中で、鵜呑みにしてはいけない営業担当の言葉があります。

ただ実は、全ての不動産営業マンが正しいことを常に言っているわけではなく、中には嘘が混じっていることも珍しくありません。あなたが聞いたことのあるセリフの中にも、嘘が混じっている可能性が十分あるのです。

そこで元営業マンである私が、家を買う時に鵜呑みにしてはいけない営業担当の言葉を5つご紹介します。

単なる営業テクニックという範囲の言葉もあれば、悪質な嘘というケースもあります。よく使われるセリフを厳選しましたので、ご参考になさってください。

家を買う時に鵜呑みにしてはいけない営業担当の言葉には2つの共通点

マンション物件の内覧・内見

説得力のある説明をする営業マン、熱血と誠意で家を買うお世話をしてくれる営業マン。不動産の営業マンにも色々なタイプの人がいます。ただ実は、多くの営業担当の言葉には2つの共通点があるのです。

  1. 根拠がない話をする
  2. 早期の購入を促すのが目的

今回ご紹介させていただく「家を買う時に鵜呑みにしてはいけない営業担当の言葉」に加え、中には明らかな嘘を平然と語る悪質な営業マンもいます。しかし不動産に詳しくないと、その話が嘘か本当か見極めるのは困難です。

では営業担当のどんな言葉に気をつけるべきなのか、5つの常套句を見てみましょう。

「みなさん○○されています」のパターン

「みなさん真夏のことを考えて南向きは嫌だと言いますよ」

不動産に限りませんが、営業担当は時折「みなさん○○されています」という言葉を使います。「みんながそうしているなら自分もそうしよう」と思わせる効果があるためです。

行動心理学では「バンドワゴン効果」として知られていますが、5つの例と共に営業担当の言葉に隠された真実をご紹介します。

人気の南向き物件。不動産の価値としてもプラスです。ただ「皆さんがそう言っている」というのは口から出まかせで、何の根拠もデータもありません。

「カウンターキッチンはリビングが狭くなるので壁付けキッチンを選ぶ人が多いんです」

確かにカウンターキッチンはリビングが狭くなるのがデメリット。

ただ壁付けキッチンのほうが選ばれているという統計データがあるわけでもありません。実際はカウンターキッチンのほうが喜ばれます。壁付けキッチンという欠点に対する目くらましだと考えましょう。

「ローン金利が低いうちに買う人が多くて、この辺の分譲地は物件が少ないんです」

残り少なくなった分譲地の物件を紹介されたら、それは単に「売れ残り」の可能性があります

何らかの欠点があるかもしれません。またローンの仕組み上、金利が明日から急に高騰するなんてこともありません

焦る必要はありませんから、慌てずしっかり検討しましょう。

「最初はローン返済が大変でも、子供の手が離れたら夫婦で働いて返す方が多いです」

予算オーバーの物件を勧められる時に出てくるセリフです。言い回しは人それぞれですが、簡単に言えば「子供が手を離れたら共働きでローン返済しましょう!」という意味です。

一理ありますが、自分のライフプランを人に決めてもらう必要はありません

身の丈にあったローン返済額になるよう、自分で物件と借入額を決めましょう。

「このまま賃貸だと家賃(お金)がもったいないですよ!」

電卓と家

どの営業担当の口からも必ず出てくるのが「このまま賃貸だと家賃がもったいないですよ!」というセリフ。言っていることは間違いではなく、早めに家を買ってローンの返済を始めるのも悪くありません。

ただ実は、今すぐ家を買おうが貯金するために買う時期を多少遅らせようが、金利が変わらなければ大した差はないのです。

たとえば今現在、家賃8万円の物件に住んでいたとします。
今すぐフルローンで家を買うのと、1年後までに100万円貯金して家を買う場合での違いを見てみましょう。

≪ローン条件≫

物件価格:3,000万円
金利:1%
借入期間:35年

2019年1月1日に物件をフルローンで購入した場合

  • 完済年月:2054年1月
  • 毎月返済額:8万4,685円
  • 総返済額:3,557万7,667円

2020年1月1日に頭金100万円を入れてローンで購入した場合

  • 完済年月:2055年1月
  • 毎月返済額:8万1,862円
  • 総返済額:3,439万1,757円

たしかに今すぐ家を買って、払っていた家賃をローン返済に充てたほうが得という考え方もできます。

ただ貯金して1年後に家を買ったとしても、ローンの完済が1年遅れるくらいしか違いはありません。むしろ、1年間で貯金して家を買ったほうが毎月の返済額は3000円の負担減。総返済額も20万円お得になるのです。

焦って物件を買ってしまい、「希望と違う! 」なんてことになっては本末転倒。時間は十分ありますから、営業担当の言葉に惑わされずローン返済額はしっかりシミュレーションしましょう。

「ちょうど申し込みが入ってしまいました」

モデルハウス、オープンハウス

実は「ちょうど申し込みが入ってしまいました」という言葉、いわゆる「おとり物件」や「おとり広告」という違法な広告物件に対して使われる言葉です。不動産業界の古い悪習であり、「別の物件を契約させるために来店させる」のが目的。営業担当はその物件を紹介するつもりもありませんし、最初から存在していない物件です。

せっかく物件の問い合わせをしたのに「ちょうど申し込みが入りました」というセリフが出るのは、そもそも不動産会社が存在しない物件を広告しているため。

つまり嘘を付く前提で広告を出しているということですから、その不動産会社とは早々に手を切りましょう。

「キャンセル物件が出ました!」

マンションの部屋の間取り図

家を買う時に鵜呑みにしてはいけない言葉の中には、「チャンスだ! 」「貴重だ! 」と思わせるセリフもあります。よく使われているのが、電話をかけてきて「ご希望のエリアでキャンセル物件が出ましたよ! 」という言葉。

上記の言葉を聞いて多くの人は以下のように思います。

  • 「一度売れたのに何故キャンセルしたの?」
  • 「キャンセルってことは訳アリ物件ってこと?」
  • 「でも一度は売れた物件。良い物件の可能性もある」

多くの人が疑心暗鬼になりますが、営業担当は続けて以下のセリフで安心させます。

「購入を決められたお客様のローン審査が通らなくて……」

購入者の属性が問題でキャンセルになったなら、物件には問題なさそうと感じるでしょう。つまり貴重な物件だと思わせられるのです。

ただ実は、キャンセル物件なんて「でっち上げ」というケースがよくあります。「キャンセル物件が出ました!」という嘘を付くのは、単なる売れ残り物件を買わせるため。

何故キャンセルになったか、ローンが通らなかったかどうか、本当に買付申込が入っていたかなんて一般の方が確かめる方法はありません。
その物件を見に行くかどうかは自由ですが、営業担当の言葉に惑わされず物件はしっかり見極めましょう。

「実は……」

最後にご紹介するのが「実は……」という言葉。この記事でも「実は」という言葉を何度か使っているのに気づかれたでしょうか。

人は会話の頭に「実は」と付けられると、無意識に「なになに? 」という心理が働いて聞いてしまいます。重要な話かどうかに関係なく、「実は」と付いたフレーズには自然と耳を傾けてしまうのです。

会話におけるテクニックの一つですから悪質ではありませんが、「実は」というほど重要な話ではないことも多々あります。

元営業マンが語る!家を買う時に営業担当の言葉に惑わされない方法

ライフプランに合わせてご自分が買うかどうか決めましょう

不動産の相談、不動産業者

本記事の最初に「営業担当の言葉には2つの共通点がある」とお伝えしました。

  1. 根拠がない話をする
  2. 早期の購入を促すのが目的

そして今回ご紹介した「家を買う時に鵜呑みにしてはいけない営業担当の言葉5つ」は、どれも上記2つに当てはまるのにお気づきになられたでしょうか。

  • お客様はみなさん○○されています
  • このまま賃貸だと家賃がもったいない
  • ちょうど申し込みが入ってしまいました
  • キャンセル物件が出ました
  • 実は……

どれも根拠に薄い、若しくは完全な嘘。「早く買ってもらう」のが目的ですから、バレなければ根拠のない話がどんどん口をついて出てきます。

私自身、過去に賃貸、売買、投資用不動産の営業をしていましたが、家を買う時に営業担当の言葉に惑わされない方法がいくつか考えられます。

  • 物件の詳細は自分でしっかり調べる(営業担当の嘘を見抜けます)
  • 営業担当の話す言葉をメモに取る(営業担当の言葉を冷静に判断できます)
  • 質問に対して返ってくる答えは自分でも検証する(慌てず焦らず判断するためです)
  • 言葉に違和感があったら根拠を確認する(営業担当の言葉を鵜呑みにしないためです)
  • あくまで決定権は自分にあるのを忘れない(営業担当のペースに乗せられないようにしましょう)

などなど。

上記をあからさまに行うと営業担当も嫌がります。わざわざ営業担当を敵にする必要はありません。むしろ、いざ買いたい物件が見つかった時に値引きなどのサービスを全力で引き出せるよう、営業担当を味方につけるのがベスト。

営業担当の発する言葉は、あくまで検討材料の一つです。検討するのも家を買うのも全て自分であることは、しっかり心に刻んで家探しに臨みましょう! 


「住みかえ王子」では、家づくりや家探しなどの住みかえの疑問について、アドバイザーに無料でご相談いただけるサービスを提供しております。フリーダイヤルまたはLINEでのご相談も可能です。詳しくは以下をクリックしてください。


マンション売却を考えているものの、何から始めて良いのか分からない方へ
マンション売却の査定をする前に

マンションの売却は一生に一回あるかないかの事です。非常に大きな金額になりますので「なるべく高く早く売りたい」という方は多いと思います。

そのために一番大切な事は「査定」で売却を依頼する不動産会社を見極める事です。ここからはその査定をする前に必ず読んでおいて頂きたいマンション売却20ヶ条をお話します。

マンションを売却する前に必ず読みたい20ヶ条
KATAKUNA
元・不動産屋さん。『書き捨てない!読み捨てられない!サスティナブルな高品質記事!』がコンセプト。最近は構成と校正がメイン。賃貸・売買・投資用不動産の業界にいた経験を活かして1500記事以上を執筆。「読者のために!」を忘れず不動産をわかりやすく解説します。