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マンションから一戸建てへ!住み替えのメリット・デメリット

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マンションから一戸建てへ!住み替えのメリット・デメリット

目次

ライフスタイルの変化に伴い、マンション住まいから一戸建てへの住み替えを検討されている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、マンション住まいと一戸建て住まい……それぞれのメリット・デメリットから、住み替えるとどのように生活が変わるのかまで具体的にご紹介します。

一生の中でも大きな買い物である一戸建てへの住み替えは、失敗したくないものであり、なかなか決心がつかない方も多いでしょう。マンションと一戸建て、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、理想の一戸建て生活への第一歩を踏み出してください。

マンション暮らしのメリット

マンション

まずは、マンション暮らしのメリットをご紹介します。

  1. 立地がよいところに住みやすい
  2. セキュリティが高い
  3. 鉄筋コンクリートの強固な建物

マンション暮らしのメリット①:立地がよいところに住みやすい

マンションのメリットは、比較的立地のよいところに建築されている物件が多いことです。駅や商業施設の近くなど、通勤・通学や生活するうえで利便性の高さは重要なポイントとなります。

また、多くのマンションが敷地内のゴミ捨て場や宅配ボックスなどの設備が充実しているので便利に生活できます。

マンション暮らしのメリット②:セキュリティが高い

多くのマンションの共有部分には、防犯カメラが設置されています。エントランスもオートロックであれば、より安心して生活できるでしょう。さらに防犯対策がしっかりしているマンションでは、管理人が常駐しています。24時間の警備体制で侵入者の監視や夜間の見回りをしてくれれば、犯罪に巻き込まれる可能性は随分と減るでしょう。

また、高層階であれば、外からの侵入も難しく空き巣のリスクも減らせます。管理費用を払う必要はありますが、その分、管理人や管理組合・管理会社による防犯対策がしっかりしている点は見逃せません。

マンション暮らしのメリット③:鉄筋コンクリートの強固な建物

一般的にマンションは鉄筋コンクリートの強固な建物です。そのため、災害などのときも建物が崩壊しにくいメリットもあります。

マンション暮らしのデメリット

困った 女性

メリットの多いマンション暮らしにも、デメリットはあります。

  1. 築年数が古くなるほど修繕積立金が高くなる
  2. 建て替えが非常に困難

マンション暮らしのデメリット①:築年数が古くなるほど修繕積立金が高くなる

マンションに住んでいると、管理費や修繕積立金が必要となります。管理費や修繕積立金を支払う分、修繕やメンテナンスがしっかりしており、修繕が必要になった時に手出しの費用が必要ないという面もあります。

まとまった金額は必要ありませんが、毎月出費となると大きな負担にもなるでしょう。それらの出費は「ローンを支払い終わっているから」といって免除されるものではなく、住み続ける限り払い続ける必要があります。

そのうえ、必ずしも自分の希望通りの修繕になるわけではないので、損に感じる方もいらっしゃるでしょう。また、修繕積立金はマンションの築年数に応じて高くなるものです。

マンションの修繕計画

マンションでは10~15年ごとに大規模な修繕計画が立てられており、そのための積立金として修繕積立金があります。

しかし、大規模な修繕工事の前後や築年数の古い物件では修繕が続くため修繕費が足りなくなることがあるのです。必要な修繕費を賄うために、修繕積立金が高くなる可能性があり、築年数が古くなればその額もより高額になる可能性があるといえるでしょう。

マンション暮らしのデメリット②:建て替えしづらい

マンションは自由に修繕や立て替えできないデメリットがあります。生活していく中で、設備の老朽化や家事動線の不都合などで、修繕や間取りの変更をしたい場面も出てくるでしょう。

しかし、賃貸マンションであれば基本的に室内を自由に修繕や改修できないものです。事前にオーナーの許可を取る必要あります。また、マンションの建て替えをするとなると、高額な負担金が必要となり居住者に大きな負担がかかります。

マンションを建て替えるためには

さらに、建て替えの可否は区分所有者の人数及び議決権共に4/5以上の賛成が必要となるため、建て替えには非常に高いハードルがあります。建て替えは建物が新しくなるので良いことのように思えますが、区分所有者はそれぞれ年齢、資金、ライフスタイルも異なりますので、なかなか決議をまとめるのは難しいものです。

築年数の古いマンションに暮らしていると、自由に修繕できないうえにマンションの建て替えの実現性も低いことに注意が必要でしょう。

一戸建て暮らしのメリット

住宅地

次に一戸建て暮らしのメリットを見てみましょう。

  1. 騒音が問題になりにくい
  2. 建物は経年劣化するが土地は劣化しない
  3. 駐車場付きなら駐車場代は無料
  4. 接面道路から家の玄関まで0m

一戸建て暮らしのメリット①:騒音が問題になりにくい

マンションは左右の部屋と壁だけで遮られており、上下左右での騒音問題が気になるところです。今は防音性の高いマンションも増えてきていますが、それでも生活音を気にしながら生活する必要があります。とくに小さい子供がいる場合は、隣近所への音を気にしながら生活するためストレスになることも多いです。

一戸建てであれば隣の家とは外壁だけでなく塀や庭などで遮られるため、一般的な生活音であれば問題にならないものです。自分の好きな時間で洗濯や掃除ができ、子供を自由に育てられるのは大きなメリットでしょう。

一戸建て暮らしのメリット②:建物は経年劣化するが土地は劣化しない

一戸建ては基本的に、土地と建物をセットで購入するものです。建物は、築年数が古くなればその資産価値は減少し、法定耐用年数を超えた物件は資産価値がほぼゼロになります。

しかし、土地は経過年数によって資産が減少することはありません。マンションであれば、区分によって土地の所有権も有りますが、その面積はかなり小さいものでしょう。そのため、築年数が古い物件は土地の価格もほぼつかず、資産価値がゼロになることもあるのです。

一方、一戸建てであれば、古い物件であっても資産価値のある土地だけで売却できるメリットがあります。

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一戸建て暮らしのメリット③:駐車場代がかからない

マンションの場合、月々駐車場代が数万円かかりますが、駐車場付きの戸建てであれば無料です。車をおりて機械を上下させる必要もなく、玄関まで数歩なのですぐに家に入ることが出来ます。

一戸建て暮らしのメリット④:接面道路から玄関まで0m

道路から玄関までの距離が短い……。実はこれも大きなメリットです。タワマンのような高層マンションでは、エレベーターがなかなか来ないことも多いでしょう。たとえ駅近のマンションであったとしても、マンションの敷地内から部屋に入るまで時間がかかるのではあまり意味がありません。その点、一戸建ての「駅から徒歩5分」は本当に徒歩5分です。

一戸建て暮らしのデメリット

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  • 自分で管理する必要がある
  • 立地が良いところだと土地値が高い

一戸建て暮らしのデメリット①:全てを自分で管理する必要がある

マンションは管理費や修繕積立金を支払うことで、建物を管理してもらいます。一戸建てはこれらの費用の出費がないメリットがある反面、建物の修繕や管理を自分で行わなければならないデメリットがあるのです。住宅の手入れを怠っていると後々大きな修繕費が必要になることもあります。

積立金があれば、壊れた際にも管理人が対応してくれるものですが、戸建てでは修繕の際に大きな出費がかかる場合があります。

また、業者の選定なども自分で行わなければなりません。一戸建ては手間と費用をかければ長持ちしますが、それらを怠るとすぐに傷んでしまうので、自分の責任で管理する必要があるのです。

一戸建て暮らしのデメリット②:立地が良いと土地値が高い

一戸建ては多くの場合、閑静な住宅街に建設されるものです。そうなるとどうしても駅や商業施設などが遠くなってしまう傾向にあります。通勤通学や生活するうえでは車の所有が必要になるなど、交通の便の不自由を感じることもあるでしょう。

駅の近くなどの利便性の良い立地に建築しようとなると、土地代が高額になるケースやそもそも希望の条件での空き地がないこともあるのです。利便性のよい立地に建築が難しいという点がデメリットといえるでしょう。

マンションから一戸建てに住み替えると暮らしはどう変わる?

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マンション暮らしから一戸建て暮らしに住み替えると生活に次のような変化があります。

マンションから一戸建てへの住み替えでの変化①:のびのびと子育てできる

一戸建て暮らしの大きな変化の一つに、のびのびと子育てできる点があります。一戸建ては一般的にマンションよりも居住部が広くなります。夫婦ふたりだけの時はマンションでも十分でしょうが、子供が大きくなるにつれて狭く感じてしまうものです。

また、一戸建てであれば、広い居住部に子供の成長に合わせて間取りを変更することも可能です。庭付きであることも多く、また近隣への騒音の心配も少ないため、自由に子供を遊ばせられるでしょう。マンションとは異なりペットの飼育の制限もないため、子供がペットを飼いたいといったときにも、対応できるものです。

マンションから一戸建てへの住み替えでの変化②:自分好みにDIYできる

一戸建てであれば、自分の意思や生活スタイルに合わせて自由にDIYできます。マンションでは、共有部分に不具合があっても居住人の会議がなければ修繕することもできず、自室であっても自由に改築できません。

しかし、一戸建ては修繕や改築の制限が無いものです。自分好みにDIYをし、理想の空間で生活できるようになるでしょう。

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マンションから一戸建てへの住み替えでの変化③:セキュリティやバリアフリーには注意が必要

一戸建てでは、セキュリティやバリアフリー面の注意が必要となります。マンションであれば、管理費で防犯カメラなどの防犯対策がとられていますが、一戸建てではそれらをすべて自分しなければなりません。

出かける際のすべての窓やドアへの施錠だけでなく、1階部分の窓ガラスを強化ガラスにしたり、玄関に人感知センサーを設置したりし、防犯対策する必要があるでしょう。どんなに治安の良い地域に住んでいても、自分の家は自分で守る必要があり、防犯意識を高く持たなくてはならないのです。

また、バリアフリー対策も必要となります。一般的に一戸建て新築時はバリアフリーの必要がなく、取り入れていないことも多いでしょう。しかし、年齢を重ねると体の自由が利かなくなり、バリアフリーの必要が出てくるのです。2階部分へのエレベーターの設置や段差の解消など、将来的に大規模なリフォームが必要となり、費用も高額になる可能性があります。

マンションから一戸建てへの住み替え:まとめ

不動産物件を探すカップル

マンションと一戸建てのメリット・デメリットについてお伝えしました。

マンションと一戸建てにはそれぞれメリット・デメリットがあり、住み替えするにはそれらを理解し、今後の生活と照らし合わせる必要があります。本記事を参考に、それぞれのメリット・デメリットを比較し、一戸建てへの住み替えを検討するとよいでしょう。

監修者:鈴木 良紀

監修 鈴木

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧