人生で一番大きな買い物で後悔しないために

実際にあったマイホーム購入失敗談から学ぶ

マンションは高額かつ長年住む商品ですから、失敗したくないものです。しかし、マンションを購入する時に、確認不足やチェックミスをしてしまうと、後々「失敗だった」と思うことも……。

この記事では、実際に起こったマンション購入の失敗例を3つ紹介します。失敗例をあらかじめ知っておけば、似たような失敗を防ぐことができるでしょう。

マンション購入の失敗例1:現地確認不足

1つ目のマンション購入失敗例は、現地確認不足による失敗例です。この失敗は、新築・中古に限らず、どの場所でマンション購入しても起こりえます。

失敗例の概要

Aさんは、埼玉県さいたま市の中古マンションを購入しましたが、マンションに住んでみて以下のようなことに気が付きます。

  • 夜は現地周辺が暗くなる
  • 最寄りに大型商業施設があるが歩道が狭く歩きにくい
  • 目の前の公園は平日昼間に学生が集まりうるさい

Aさんは、このマンションを購入するときに2回ほど現地確認をしましたが、いずれも休日の昼間と夕方でした。つまり、夜や平日の昼間の様子を確認することなく物件を購入したので、上記のようなことには気づけなかったのです。

重要事項説明には「現地近くに公園があり、場合によっては騒音などがする可能性があります」としっかり書いてありました。しかし「実際は大したことないだろう」と油断していたのが、このような事態になった原因と言えるでしょう。

失敗への対策

似たような失敗は良くあります。原因はマンション購入前の現地確認は、不動産会社の車で現地まで行くことも多くし、また物件見学は休日にすることが多いからです。

平日・休日や昼と夜で現地の雰囲気が変わる場合もあるので、必ず時間帯や曜日を分けて現地確認するようにしましょう。

「馴染みのあるエリア」のマンションを購入する人も多いようです。たとえば、

  • 実家から近い場所
  • 学生時代に住んでいた場所
  • 会社に近い場所

です。ある程度知っているエリアだと十分な現地確認を怠る人が増えてしまうようです。

仮に、「昔住んだことがある場所」だったとしても、街の雰囲気は変わりますから、マンション購入前に入念な現地確認をしてからマンションの購入を検討しましょう。

また、内覧の際には売り主さんにヒアリングをしてみるのも良いでしょう。近隣の通行人の方に聞いてみるのも一つの方法です。

マンション購入の失敗例2:図面を良く見なかった

書類

2つ目のマンション購入失敗事例は、図面を良く見なかったという失敗事例です。この事例は、建物完成前の新築マンションを購入する時の事例になります。そのため、建物完成済みの新築マンションや、室内を見学できる中古マンションは該当しません。

失敗例の概要

Yさんは大手ディベロッパーの新築マンションを購入しました。そのマンションは建物完成前だったので、外観は模型などで確認し、室内はモデルルームと図面で確認して購入しました。しかし、室内を実際に見られる内覧時に、以下のようなギャップを感じてしまいます。

  • 天井が低い部分が多い
  • 窓が曇りガラスの部屋がある
  • モデルルームと色が違う

上記を営業担当者に告げたものの、「全て図面に記載してあること」として扱われてしまったため、仕様変更などは受け入れられませんでした。

失敗例の原因と対策

この失敗の原因は図面の確認不足です。建物完成前の新築マンションは、図面で判断するしかありません。具体的には、「下がり天井」や「梁」、窓ガラスの形状や仕様などを図面で確認します。

モデルルームはマンションの中の一室をピックアップしているに過ぎず、しかも大抵の場合は「そのマンションで一番見栄えがする部屋」をモデルルームにしています。そのため、上記のような認識ミスは新築マンションでは割と起こります。

この失敗への対策は、とにかくきちんと図面を読み込むことです。図面にて、室内の色合い、下がり天井・梁・窓ガラスの形状などを確認します。

そして、モデルルームとの違いをきちんと認識した上で、申込み・契約をしなければいけません。

マンション購入の失敗例3:付帯設備表の確認不足

住宅を買い替えたときの特例

3つ目のマンション購入失敗例は、付帯設備表の確認不足による失敗です。これは、中古マンション購入時の失敗例になります。

失敗例の概要

Gさんは中古マンションの購入を検討しており、いくつかのマンションを見学していました。その中で気に入ったマンションがあったので、ローン審査・申込と進み、無事に売買契約・引渡しを受けました。

しかし、引渡しを受けてみると、以下のような状況だったのです。

  • エアコンが撤去されている
  • 寝室の照明が設置されている
  • キッチン下の収納が開きにくい

Gさんは、エアコンをそのまま設置されているものと思っており、逆に寝室の照明は撤去されているものと思っていました。また、キッチン下の収納が開きにくい点は認識していないという状況です。

上記の点を仲介してくれた不動産会社に問い合わせたところ、「付帯設備確認表にその旨の記載があります」と言われ、確認すると確かに記載されていました。また、契約前のことを良く思い返してみると、付帯設備確認表で上記の説明を受けた記憶がうっすらとありました。

ただ、重要事項説明書の内容でもなかったので、あまり良く聞いておらず、このような事態になってしまったのです。当然、付帯設備確認表にはGさんの署名・捺印もありますので、上記はそのままの状態になります。

失敗への対策

中古マンションの場合は新築マンションと違い、元々付帯されている設備がいくつかあります。それを撤去するか・設置したままにするかは、売主と買主間で決めます。ただ、中古マンションの内見時に1つ1つ確認するケースは少なく、大抵の場合は申し込み時などにサラッと説明されるケースが多いでしょう。

中古マンションには「不具合」もありますので、きちんと説明するべきという意見もあると思いますが、原則は付帯設備確認表にて「説明している」という扱いになります。

対策としては、付帯設備確認表をきちんと確認することはもちろん、内見時に設備を撤去するのか、そのままなのか?をきちんとヒアリングし、かつ室内に不具合がないかを自分で確認することです。

どれもよくある失敗です

購入時にしっかり確認しましょう

このように、マンション購入例の多くは「確認不足」や「チェックミス」によるものです。もちろん、上述した以外の失敗例も世の中にはたくさんあると思いますが、とくに多い失敗ケースとして上述した事例は認識しておきましょう。

不動産は高価な買い物です。この記事で紹介したチェック箇所と同時に、変更できない箇所のチェックも怠らないようにしたいものです。たとえば、近隣の状況や天井の高さ、陽当たりや周囲の騒音……このあたりまでしっかりチェックすれば、マンション購入後に「失敗した」と思うことは随分と減るでしょう。

また、逆に変えられない部分で気に入った点があれば、その物件固有のメリットです。こちらは大事にしてください。

監修 鈴木 良紀
(株)ウィルゲイツ・インベストント勤務。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。宅地建物取引士・ビル経営管理士

サイト:https://fudousan.click/


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