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せっかくマンションや戸建てを購入しても、予想外の理由で住み替えをしなければならないことがあります。この記事では、よくある住み替え理由をランキング形式でまとめて紹介していきます。住み替えを行う場合の注意点も添えて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
住み替え理由ランキング第1位:家が古い
家が傷んできて住みづらくなったので住み替えを検討するのは、非常に多いパターンです。自分で購入した家が古くなった場合だけでなく、もともと親と同居していて相続をしたのはよいが売却して新しい住居の資金にしたいといった場合も多いです。
古い家を売却する場合に注意したいのは、無理に仲介で売ろうとしないこと。不動産会社に仲介をしてもらえば、たしかに自分の言い値を物件価格にできます。しかし、古くて傷んだ家を購入したいという人はなかなか現れず、自分よがりの高値売却を目指す事になり、結果として安く売却するしかないということがほとんどです。また、自分たちでリフォームをしてから売りに出すのもおすすめできません。リフォームにかけた資金がそのまま売却価格に反映できるとは限らないからです。
自分で売却価格を決めるとき、ほとんどの方が高値で売却しようとします。自分が当事者になると適正価格を忘れ、「自分の物件だけは高く売れるかもしれない」と期待に満ちたマインドになってしまうようです。この様な状態になると、誠心誠意、事例と根拠に基づいてご説明してもマーケットから離れた高値で売り出す事になってしまいます。私達の様に事例を多く見ている人間に出来るのは、高値で売ろうとすると結局売れ残る事例を数多く見てきたことをお伝えする以外無いような気がします。
リフォームが必須な古い家は、仲介で売却するのではなく「不動産買取」を利用するのがおすすめです。不動産買取とは、その名の通り物件の買い取りを行っている不動産業者に直接自宅を買い取ってもらうこと。もちろんリフォームの必要はなく、現状のまま買い取ってもらえます。スピーディに手元にお金を残せるメリットと、瑕疵(かし)担保責任がなくなるメリットがあります。瑕疵とは欠陥のことです。
不動産仲介の場合は、仲介業者を通して一般の方が購入したのちに雨漏りやシロアリ被害などが発覚した場合、売主が修繕をしなければなりません。最悪の場合は、売買契約が解除されることもあります。しかし、不動産買取の場合は買い手がプロである不動産業者のため、瑕疵担保責任が免除される特徴があるので、売却後のトラブルが避けられます。
買取を検討するのなら
買取を考えるのなら、買取専門の業者に一度相談してみましょう。おすすめは買取博士です。査定や手数料は無料ですし、買取してもらった後の物件への責任はなし。なるべく早く物件を現金化したい方にもおすすめです。
住み替え理由ランキング第2位:老後を見越すため
若いうちに買った物件は、バリアフリーが不十分なことがあります。部屋と部屋の間に段差があったり、階段が急であったりすれば、平屋やバリアフリー対応のマンションに住みたいといった希望が出てくるのは自然なことです。
老後のために住み替えを行う際は、ローンの返済に注意しましょう。住み替えのために新たに住宅ローンを組む場合は、何歳までに完済するか計画を立てなければなりません。ほとんどの金融機関では、ローンを組めるのは65歳以下、完済時の年齢が80歳未満となっています。元手にもよりますが、働かなくなった定年後から80歳近くまでローンを組むと、返済期間は短い上に収入も少ないので返済が困難になる可能性が高くなります。
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住み替え理由ランキング第3位:子どもの成長
結婚間もないころにマンションを購入し、子どもが大きくなるにつれ手ぜまになって買い替えをするパターンも多いです。子どもが大きくなって自分の部屋が必要になると、部屋数の多い物件やリビングの広い物件への住み替え、場合によっては子どもが通う学校との利便性も考えた住み替えが必要になるでしょう。
このパターンの場合は、いずれ子どもが独立することも視野に入れた買い替えを検討するとよいです。夫婦2人になったら売却するのならよいのですが、老後も住みやすいように利便性のよい立地にする、バリアフリー性の高い物件にすることも検討してみてください。
住み替え理由ランキング第4位:転勤
意外と住み替え理由として多いのが転勤です。転勤にあたっては単身赴任にするか、家族ごと引っ越しをするかといった決断が必要になります。また、一定期間賃貸として貸し出す方法も考えられます。比較的年齢が若い時期の転勤で、物件も築浅ならば買い手がつきやすいです。この場合は不動産買取ではなく仲介で売りに出すとよいでしょう。
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住み替え理由ランキング第5位:間取りや設備、周辺環境への不満
今住んでいる家やその環境に不満が募り、住み替えを行うパターンがあります。購入時には気に入っていたものも、次第に使い勝手の悪さが目立つことはあるものです。リフォームできる部分であればよいのですが、柱や配管の関係で変更できないところもあります。また、近隣住民とトラブルがあった、想定以上に騒音が気になるなど、家自体ではなく周辺の環境を理由に住み替えを行う方もいらっしゃいます。
どちらの場合にしても注意したいのは、住み替え先で同じ不満を抱かないとは限らないということ。住み替えにあたっては特に入念なチェックをした上で行わないと、後悔することになるかもしれません。
住み替え理由ランキング第6位:維持管理しにくい
何らかの理由で広い家に一人で住むことになった場合、一人で庭や部屋の掃除などをすべて行うのは難しいですし、何より部屋を持て余してしまうことになります。そのような場合、よりコンパクトな家に住み替える方は多いです。
広めの戸建てからマンションに住み替える、または平屋のような小さめの戸建てに住み替えるというパターンもあります。コンパクトな家といっても、購入には大きな資金が必要です。老後を見越した間取りにする計画を立ててから住み替えすることを心がけるとよいでしょう。
住み替え理由ランキング第7位:親の介護
既に同居していても、親の高齢化にともない今の家だと介護しづらくて住み替える方もいらっしゃいます。介護のしやすい家にリフォームしたり、建て替えたりする方法もありますが、意外と費用が大きくなるものです。
介護が目的であるならば、自身でどのような家にするのかを考えるのではなく、もともと介護のしやすい設備がそろっているマンションや、介護つきのシニア向け分譲マンションの購入も検討してみることをおすすめします。
住み替え理由ランキング第8位:同居
今住んでいる家が親と同居するには狭いという場合には、二世帯住宅にするために住み替えや広いマンションへの住み替えが必要になります。親子といっても同居にあたっては、トラブルが起きやすいものです。単純に希望を言い合うのではなく、どのようなかたちが最も望ましいかをあらかじめ話し合っておくことが重要です。
住み替え理由ランキング第9位:災害時に備えて
住んでいる地域やその近くで大規模な自然災害が起きると、今後の災害に備えて今の土地を離れて住み替えを行う方がいます。洪水や土砂崩れ、津波などの自然災害を避けるための住み替えは自分や家族の命を守るために一度は検討しておくべきことでしょう。ハザードマップを参考にするなど、さまざまな面で災害に備えることは重要ですが、たとえば郊外から都心部に引っ越すとなると住宅価格はやはり高くなります。また、住む土地を変えるとなると転勤や転職も必要になるでしょう。
災害にそなえて住み替えを行う場合に注意したいのは、たとえ住み替え後に元住んでいた土地で大きな災害がなくても、損をした、住み替えなければよかったと考えないこと。自然災害が起こりやすい場所はあっても、確実なものではありません。住み替えによって安心を買うという意識でいるのが適切でしょう。
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住み替え理由ランキング第10位:省エネ性能を高めるため
たとえばマンションであれば、太陽光発電を行うことはできません。近年ではオール電化住宅や電気自動車も一般的になっています。環境負荷の少ない生活をしたいと考える方や、省エネ性能を高めて光熱費の節約をしたいという方は、その実現のために住み替えを行う場合があります。
ただ、省エネに対する技術は年々高まっていくものですので、今最も省エネである設備が10年語の最も節電ができることは多くないでしょう。もちろん住み替えには大きな費用がかかりますので、省エネを最大の目的に住み替えを行うのは現実的ではないとも言えます。住み替えを行うにあたって省エネを目指すのは重要ですが、優先順位としては他に高いものがあって、それに併せて省エネも目指すというのがよいでしょう。
住み替えランキング:まとめ
この記事では以下の内容を紹介しました。
監修者:鈴木 良紀
経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧