ホーム 不動産売却のノウハウ 不動産処分方法:不動産買取を選択するとどうなる?

不動産処分方法:不動産買取を選択するとどうなる?

0
不動産処分方法:不動産買取を選択するとどうなる?

目次

不動産の売却方法は仲介だけではありません。「買取」もあります。この記事は「不動産買取」と通常の「不動産仲介による売却」の違いを詳しく解説しています。不動産の売却を考えているのなら、一度は不動産買取も考慮してみてください。そうすれば、あなたの選択肢が広がるだけではなく、最善の選択ができるかもしれません。

不動産買取と仲介での売却、どっちが高く売れる?

住宅

あなたがもっとも気になるのは「不動産買取と仲介、どちらが高く売れるの?」でしょうね。もちろん「物件による」のですが、より高く売れる傾向はあるので、ここでお伝えします。

きれいな物件の場合

きれいで新しい物件であれば、不動産仲介で市場の相場で売却しやすいです。よって、ほとんどのケースで仲介のほうが高く売れるでしょう。きれいで新しい物件を不動産買取にすると買取価格は市場価格よりも1~3割安くなってしまいます。不動産会社が買い取ってから利益をのせて市場に出すからです。

古い物件の場合

しかし、設備が古い、経年劣化で汚れているなどの理由で、市場に出してもエンド客がそのまま購入するのが困難な不動産は、不動産買取のほうが良いです。つまり大事なのは客観的に見てあなたの物件はきれいなのか、それとも経年劣化が進んでしまっているのか?……その判断です。

その上で、買取と仲介のそれぞれの特徴を把握してください。そうすれば、あなたの物件が不動産買取向きなのか、仲介による売却向きなのかもわかるでしょう。

関連記事

不動産買取のメリット

売却成立、嬉しい、喜ぶ、やったー

不動産買取が、不動産仲介と比べて優れている点について紹介します。

修繕や設備更新、リフォーム不要。残置物も気にしない

不動産買取の最大のメリットは、たとえ設備が古くて経年劣化で汚れている不動産でもそのまま売却できる点です。

  • キッチンを直さなくてはならない
  • 壁紙を変えなくてはならない
  • 残置物が沢山ある

このような不動産を購入する人は非常に少ないです。だから、一般的な仲介による売却ではなかなか買い手がつきません。しかし、不動産買取ならば、気にしなくて大丈夫です。不動産会社が現状のまま買取してくれます

売れるまでの期間が短い

綺麗な部屋 女性

不動産仲介は、買い手がつくまで手元にお金は入ってきません。一方、不動産買取の場合は不動産業者が買い手となりますので、すぐに売買契約を結ぶことができます。不動産をスピーディにお金に換えることができる。これが不動産買取の大きなメリットです。急な転勤や引っ越しなどがあり、なるべく早めにお金を手にしたい時は、不動産買取がおすすめです。

瑕疵担保責任がない

瑕疵(かし)とは欠陥のこと

不動産仲介で売却をすると、仲介業者を通して一般の方が購入したのちに雨漏りやシロアリ被害などが発覚した場合、売主が修繕をしなければなりません。また、最悪の場合は売買契約が解除されることもあります。一般的には瑕疵担保責任が求められる期間は売却後1か月から3か月です。

不動産買取の場合は、買い手がプロである不動産業者のため、瑕疵担保責任が免除されます。売却後も、物件に関する責任が一切免除されるので、精神的なプレッシャーもなく安心です。

関連記事

仲介手数料がかからない

住宅

直接不動産業者に売却する不動産買取の場合は、仲介手数料がかからないのも大きな特徴です。不動産仲介の場合、仲介手数料は「売買価格×3%+6万円+消費税」となるのが基本。

具体例

たとえば、800万円で売却した場合は、800万円×0.03=24万円、24万円+6万円=30万円、30万円と消費税を合わせて33万円が仲介手数料となります。この金額を支払わなくて良いのは、大きなメリットの1つですね。

ただし、仲介手数料があるから不動産仲介は必ず損というわけではありませんそのまま住めるようなきれいな物件であれば、仲介で市場に売りに出せます。市場に出して買い手がつけば、利益は買取よりも大きくなることのほうがほとんどです。

周りに知られずに売却できる

不動産仲介で売却をする場合は、仲介業者が一般の方から購入してもらえるように不動産のポータルサイトに掲載したり、折り込みチラシを配布したりして宣伝活動を行います。しかし、不動産買取は不動産業者と直接やりとりをするだけなので、周りに知られることがありません。不動産を手放すまでの間、周りに知られたくないのであれば不動産買取がよいでしょう。

内見の対応が不要

不動産仲介の場合、内見や内覧会の立ち合いをする必要があります。すぐに買い手が見つかれば良いですが、なかなか買い手がつからないと面倒ですし、ときにはストレスになってしまうでしょう。一方、不動産買取の場合は、売りに出す時はすでに不動産業者の所有物件となっています。そのため、内見や内覧会への立ち合いは必要ありません。

すぐに買い手がつきづらい場合は不動産買取がおすすめ!

案内する女性

不動産買取には、不動産仲介にないメリットがあります。しかし、見た目もきれいで設備も新しい物件は、比較的短期間で買い手が見つかりやすいので、不動産仲介のほうが良いでしょう。

不動産買取と仲介のどちらを選ぶべきか?

その答えは物件の状態によって異なります。全般的に言えるのは、買い手が見つかりづらい物件に関しては、不動産買取のほうがおすすめです。ここからは、不動産買取を選ぶほうが良いパターンについて詳しくみていきます。つまり、ここで紹介しているパターンとは逆なら、不動産仲介のほうがおすすめです。

リフォームが必要な物件

住宅

中古物件を買う人のほとんどが、そのまま住むことを前提に物件を購入します。そのため、床や壁などに目に見える損傷があれば、それだけで大きなマイナスイメージです。内装に損傷がある場合や、築年数が長く見えない欠陥がありそうな場合なども不動産買取が良いでしょう。

自分で修繕をしてから売りに出す方法もありますが、不動産買取の場合リフォームやリノベーションをしてから市場に出すことが多いため、内装の状態が悪くても問題なく買い取ってもらいやすいです。

いつまでに現金化したいか決まっている

不動産買取の最大の特徴は、取引のスピードの速さにあります。不動産をなるべく早く現金化したいのなら不動産買取がおすすめです。しかし、立地が良く築浅の物件ならば早めに買い手がつきそうな時もあるでしょう。そのような物件は、買取と仲介とどちらが良いのか迷ってしまいますね。

買取保証を上手に利用したい

実は、不動産の買い取りには「即時買取」「買取保証」の2種類あります。「即時買取」は交渉後にすぐ買い取ってもらえるもの。一方、「買取保証」は一旦不動産仲介で市場に売りに出して、一定期間買い手がつかなければ不動産業者が事前に約束した金額で買い取ってくれます。

ポイント

高値で売るチャンスを残しつつも、買い手がつかなかった場合は最終的な期限に合わせて手元にお金を残せる。これが買取保証です。

買取を考えるのなら、買取専門の業者に一度相談してみましょう。おすすめは買取博士です。査定や手数料は無料ですし、買取してもらった後の物件への責任はなし。なるべく早く物件を現金化したい方にもおすすめです。

買取博士

まとめ:仲介か買取かの判断は物件に応じて!

ソファ

この記事では以下の内容をご紹介しました。

不動産を売却する際には、不動産仲介だけでなく不動産買取という方法もあることを頭に入れておいてください。自分の不動産の状態や状況に合わせて売却方法を選択することが、なるべく手元に多くのお金を残すためのコツです。

関連記事

監修者:鈴木 良紀

監修 鈴木

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧