目次
室内の印象を良くする
内覧前に主要部分の清掃と整理整頓を
中古物件であっても、整理整頓されていて清潔感のある部屋の方が内覧者に好印象を与えることが可能です。空き家にしてから売る場合であればそこまででもないのですが、実際の住み替えでは売却予定の家に暮らしながら売却を行う方も多いです。暮らしていれば当然汚れます。
その為、内覧の問い合わせのたびに大掃除をするのは大変ですし時間を確保することも難しいはずです。ということで、普段の掃除にプラスして主要部分を重点的に清掃して頂くことが効果的な方法になるのではないでしょうか。
玄関
玄関スペースに荷物が散らかっていると、それだけで室内の印象が悪くなってしまいます。余分な靴や傘は収納スペースにしまって頂き、ニオイ対策を行いましょう。
ここが綺麗にまとまっていると、収納スペースの広さもアピールすることが出来ます。ニオイ対策については換気と消臭剤で対応して下さい。芳香剤を利用する方もいますが、ニオイが混ざってしまうのでお勧め出来ません。玄関スペースのニオイは、換気不足が主な原因と言われています。
内覧前には、下駄箱の換気、靴の天日干しを行って頂くとよりニオイ対策は万全です。
お風呂場
お風呂場は使用頻度が高く、最もコンディションが気になる箇所です。設備機器を交換することが一番望ましいのですが、費用負担のことを考えると気軽に検討することは出来ません。
ということで、この箇所は普段している一般的な掃除と排水掃除をして下さい。排水は、パイプユニッシュなど市販されている物を利用して頂くだけで問題ありません。
ただし、掃除は必ず前日に済ましておかなければいけません。当日に行うと、浴室内が乾燥せず湿気が溜まってしまうので、浴室掃除の効果が半減してしまいます。
リビングを広く見せる
室内で最も長い時間を過ごすことになるのがリビングです。購入者は、明るいリビングや広々としたリビングを想像しているので、念入りな事前準備が必要です。
ここで考えて頂きたいのは、いかにして広く見せるか、ということです。実際に専有面積を広くすることは出来ませんが、ちょっとした工夫で広く見せることは誰にでも出来ます。
最近では『ステージング』とも言われています。
あなたに確認して頂きたいのは、家具の配置です。
各家庭によって使い勝手を意識した配置になっているのですが、売却活動中に限っては無視して下さい。
ポイントは2つです。
- 窓の前に物を置かない
- 室内のバルコニーまでの動線を確保しておく
バルコニーの前面状況によっても異なりますが、窓の前に物を置くと眺望が遮られてしまうので室内が狭く感じてしまいます。
内覧時にはカーテンも開けておくとより効果的です。
また、バルコニーまでの動線を気にする方も多いので、家具を配置する際にはこの2点に注意して頂くと良いでしょう。
時間に余裕がある時は、玄関、お風呂場、リビングと合わせ、キッチンも清掃しておくとより効果的です。
排水溝のゴミ、コンロの油汚れ、ゴミの処理、この3つを行って頂くだけでキッチンスペースのニオイを大幅に軽減することが出来ます。
マンションの特徴や住み心地を説明できるようしておく
マンションを購入する時、何が一番気になるかというと実際の住み心地です。
広さや日当たり、コンディションなどは目で見て確認することが出来ますが、住み心地については確認する方法がありません。
「上階の音が気になることがあるのか?」
「子育て世帯は多いのか?」
「車通りのなどの騒音は気にならないか?」
内覧者は様々なことを気にします。
そんな時、所有者が目の前にいたら質問をしたくなるのが人の心理です。実際に住んでいる人にしか分からない情報も確認するケースがあるので、内覧前にマンションの特徴や実際の住み心地をあなた自身でまとめておく必要があります。
特に喜ばれるのが、近隣トラブルに関する情報です。マンションは不特定多数の家族で構成されている共同住宅です。近隣トラブルの有無は多くの内覧者が気にしているので、実際に住んでいる人から「何もないです」という言葉が聞けると安心出来るものです。
必要以上のアピールはいりません。
どんな質問が来ても、しっかりと物件のメリットを伝えられるよう準備をしておきましょう。
収納スペースなども含め、室内全てを確認出来るようにしておく
マンションに住みながら売却活動を行う場合、生活必需品を含め多くの荷物が室内に収納されています。
「このスペースは見られたくないな」
内覧者は全くの他人なわけですから、このような感情を持つ方も多くいます。良く聞くのは、「クローゼットは開けないで欲しい」というケースです。
このような気持ちも分からなくもありませんが、内覧者に対して「何か隠しているのでは?」という印象を与えてしまいます。
早期売却を望むのであれば、収納スペースを含め室内全てを確認出来るように準備をしておきましょう。
内覧者には気兼ねなく室内を確認してもらう
ただし、お茶を出すとかお客様のようなおもてなしは不要
住んでいる状況でマンションの売却活動を行うということは、会ったこともない第3者を家に招き入れるということです。不安と緊張を感じながら内覧日を迎えるマンションオーナーも数多くいます。ですが、この感覚は内覧者も同様に感じているのです。
- 「クローゼットは開けても良いのか?」
- 「お風呂場は見て良いのか?」
- 「キッチンスペースに入っても良いのか?」
実際に緊張して室内をしっかり確認出来なかったという内覧者もいるので、緊張をほぐしてあげながら室内を内覧してもらわなければいけません。
もちろん、売主側の不動産会社も内覧には同席しますが、、あなたが内覧者をリードしていく感覚で室内を確認してもらうと、会話のキャッチボールをしながら物件の魅力を最大限に伝えることが出来るようになります。
お茶を出すなど必要以上のおもてなしを心がける必要性は全くありません。内覧者に余計な気をつかわせてしまうだけです。
あなたが気を付けることは物件の魅力を最大限伝えられるように準備しておくことだけです。
本記事でご紹介した4つのポイントをご参考にして頂きより良いマンション売却を実現して下さい。