住み替え理由別に解説!売却と購入はどうやって両立させるの?

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綺麗な部屋

目次

住み替えを検討されている方の中には「どうやって住み替えればいいの?」「売るのが先?」と、さまざまな悩みを持っている方も多いでしょう。結婚や転勤、独立と……住み替える理由は人によってざまざまです。

この記事では、それぞれの住み替えの理由ごとにどのようにすればスムーズな住み替えになるのか、紹介します。

代表的な住み替え理由とは?

不動産物件を探す女性

住み替えの理由は個人的なものから必要に迫られてなど、人それぞれあるものです。代表的な理由としては次のようなことがあります。

  1. 住宅設備や居住環境の向上のため
  2. 転勤や転職、通勤のため
  3. 老後の生活のため
  4. ライフステージの変化のため

住み替え理由①:住宅設備や居住環境の向上のため

住み替えの理由として多いのが、住宅や居住環境を理由にした住み替えです。家が古くなって傷んできたという劣化を理由にした住み替えだけでなく、収納や間取りに不満があるなど、家への不満を理由にしている場合もあります。

家を購入したときは「理想の家」と思っていても、住んでいるうちに不都合に思うことは多いものでしょう。たとえ、それがささいな不満であっても、長い年月、毎日生活するとなるとかなりのストレスになってしまうものです。

また、家だけでなく「スーパーが近くにない」「もっと広い庭が欲しい」など居住環境を快適にしたいという理由で住み替えを検討する方もいらっしゃいます。今の生活をより快適にし、理想の暮らしができるようにしたいという理由での住み替えは多いものです。

住み替え理由②:転勤や転職、通勤のため

転勤や転職、通勤などの仕事を理由とした住み替えも多く行われています。転勤や転職で県外などに引っ越さなければならない、毎日の通勤に時間がかかりストレスになるという悩みの解消のために住み替える方もいらっしゃるのです。とくに、急な転勤などで遠くに引っ越さなければならない場合、今の家をどうするのかは悩みの種でもあるでしょう。

転勤先での期間が短いのであれば、空き家にしておくこともできるでしょうが、空き家は管理などのコストがかかるものです。人に貸し出すにしても、住宅ローンが残ったままで入居者が確保できなければ大きな負担になる可能性もあります。転勤では多くの場合が、今の家は売却し、新しい家の費用にして住み替えるという方が多いものです。

住み替え理由③:老後の生活のため

老後に安心して生活できる家で暮らしたいという理由での住み替えもあります。年を重ねると体の自由は利かなくなり、ちょっとした段差や階段でも辛く感じるようになってしまいます。場合によっては介護が必要になる可能性もあるでしょう。

老後に安心して暮らすためには、バリアフリーなどの設備が充実していることや介護しやすいようにする必要があるのです。

今の家をリフォームすることで対応できる場合もありますが、バリアフリーなどへのリフォームは大掛かりになり、費用も高額になる可能性も高いでしょう。子供の独立などをきっかけに、老後生活しやすい家を探して住み替える方も多いものです。

住み替え理由④:ライフステージの変化のため

子供の独立や親との同居のためなど、ライフステージの変化に伴って家も住み替えるという方もいらっしゃいます。子供が小さい頃に建てた家は、子供のために間取りを考えていることが多く、子供が独立してしまったら広すぎるという場合もあるでしょう。

また、親との同居を検討している場合は、今のままでは部屋が足りないことや二世帯住宅にするなどの理由で住み替えることが多いものです。大きなライフステージの変更をきっかけに住み替えを検討される方も多いものでしょう。

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住み替えの3つのパターン

住み替え

住み替えには、理由による適した住み替え方法があるものです。

「とにかく早く住み替えないといけない」「ゆっくり良い家をさがしたい」などの理由に合わせて住み替え方法を変えることで、スムーズに新しい生活をスタートできるでしょう。住み替え方法には次の3つのパターンがあります。

  1. 売りから入る
  2. 買いから入る
  3. 売りと買いを同時に行う

住み替えパターン①:売りから入る

売りから入る方法は「売り先行」と呼ばれている方法です。売り先行では、今の家を売却してから新居を購入するという流れとなり、家を売却しているので売却代金を新居の購入に充てられます。

資金の目処が立っており新居の購入計画が立てやすく、安心して次の物件を探せるため、住み替えは売り先行で行われるのが一般的でしょう。新居購入資金に貯蓄を使いたくない方や、比較的住み替えの時間に余裕がある方向けの方法です。

売り先行のデメリット

ただし、売却が決まっている状態から新居を購入するため、新居探しの時間が限られているというデメリットがあります。売却期限までに新居が見つからなければ、仮住まいが必要となり引越しの回数がふえるなど余分な費用が必要となるでしょう。

また、売却までに時間がかかり、新居の購入がなかなかできない場合もあるため注意が必要でしょう。

住み替えパターン②:買いから入る

売り先行とは反対に、新居を購入してから今の家を売却する方法を「買い先行」といいます。買い先行では、新居選びに時間をじっくり割け、仮住まいの必要もありません。「できるだけ早く引っ越したい」「転勤期日が決まっている」など新居への引越し期日がせまっている場合は買い先行で住み替えるとよいでしょう。

買い先行のデメリット

ただし、買い先行の場合は新居の購入資金に売却代金を充てられないため、はじめにある程度の資金が必要になります。また、売却がなかなか進まなければ新居との2重ローンになり、負担も大きくなるでしょう。

住み替えパターン③:売りと買いを同時に行う

今の家の売却と新居の購入を同時に行う方法が、もっとも理想的な方法ともいえます。売却代金を新居の購入費用に充てられ、新居も決まっているため仮住まいの必要もないでしょう。

理想的な方法ではありますが、実際に売りと買いと同時に行うためには、売却活動や新居探し、購入のタイミングなどを合わせる必要があり、その調整がかなり難しいです。

同時に行えるように進めながらも、どちらかのタイミングが合わなくなることも想定した計画を立てるとよいでしょう。

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買取を選択肢に入れると、住み替えはスムーズになりやすい

不動産業者 女性

住み替えの場合は「この日までに売りたい」などの期日が決まっているケースや売却が進まなければ住み替えができないケースなどあるでしょう。「売れない」ことを避けるためには、買取を選択肢に入れることで住み替えをスムーズに進められます。

買取とは、住んでいる家を一般の人に売るのではなく、不動産会社に直接買い取ってもらう方法のことをいいます。不動産会社が直接買い取るため、確実に期日までに売却でき、早い段階で新居の購入資金を手に入れられるでしょう。

売却までの時間が決まっている人や、古い家など買い手が見つかりにくい物件を売却したい場合などでは買取を選ぶことで確実に売却できるのでおすすめします。

買取を考慮するのなら、買取専門業者の利用がおすすめです。

監修者から

融通を利かせられるのも買取のメリットです。たとえば、売り先行のネックである『既存住宅の引き渡しまでに家が見つからない』ときも、1ヶ月程度なら引き渡しの猶予を受けることが出来ます。新居が決まっていて引越しが間に合わないという場合なら、間違いなく引っ越し日まで引き渡しを猶予してくれるでしょう。

買い先行の場合のネックである『二重ローン』も、買取なら入金が速いので二重ローンの期間を短縮できます。二重ローンを組まない方にとっても、入金が早いのは大きなメリットの1つになるでしょう。

できるだけスムーズに住み替えを!

家

住み替えの理由と住み替え方法をご紹介しました。

仕事の都合やライフステージなど住み替えの理由は人それぞれあります。それぞれの理由や住み替えたい期日などに合わせて住み替え方法を選ぶことで、効率よく住み替えられるのです。本記事を参考にし、理由に合わせた最適な住み替え方法を選ぶことで、スムーズに住み替えを進められるでしょう。

監修者:鈴木 良紀

監修 鈴木

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧