実家に数多くの思い出があれば、たとえ住む人がいなくなったとしてもなかなか手放せないもの。しかし、誰も住まない、売却もしない……そんな状態で長期間放置するのは難しいです。放置するだけでも費用がかかりますし、家は住む人がいないとどんどん痛んでしまうものです。

では、住む人がいなくなった実家をどうすれば良いのでしょうか?ここでは、実家に思い入れのある人に向けて、「実家を売る」以外にどのような選択肢があるのかお伝えします。

実家を売るのが寂しい……そんな時のベストな方法は?

一番良い方法は人によって異なる

家を売るなら知っておきたい10の心得

「実家を売るのは寂しい」という想いは共通でも、一番後悔しない方法は、人によって異なります。

これからいくつかの方法を紹介しますので、ひとつずつ検討してみてください。どの方法でも多かれ少なかれ費用がかかりますから、費用の大きさも判断材料になるでしょう。

実家を売るのは中止!持ち家を売却し、実家に引っ越すケース

家族

親から相続した家ならば、それはもう自分の家、自宅です。仮に持ち家があったとしても、その家を売却して実家に引っ越す方法があります。

しかしながらご自分の持ち家はまだまだ築年数も浅く、耐用年数もまだまだ残っているでしょう。一方、実家は子供のころからある家なので、耐用年数がもう短いかもしれません。

また、お風呂などの設備機器も古くなっていて、最新式の「肩湯」などがある家とは住み心地が比較にならないでしょう。実家に住む場合は、それなりのリフォームが必要になるかもしれません。

更に、同居している家族の意向もあります。よく相談して判断するべきです。引越しをすれば、仕事だけではなく子供の学校にも大きな影響があります。

「実家を残す」という目的は叶いますが、それ以外の部分に大きな支障が出ることも。「どうしても実家を処分したくはない」という人以外には、あまりおすすめできません。

実家を売るのではなく、同じ土地に新しい住宅を建てるケース

住宅の並び

この方法なら最新の設備を備えた家に子供のころから育った環境に住むことが出来ます。実家という建物そのものがなくなることに抵抗がある人も多いかもしれませんが、老朽化で住めなくなり処分を迫られているのであれば、実家を解体して新しい住宅を建てるのも一案です。

しかし、実家への引っ越しが必要になります。引越しによって、仕事だけではなく子供の学校にも大きな影響がある点や、持ち家がある場合はそれを売却しなければならない点は、先ほどの「実家に住む場合」と同様です。

メリット・デメリット、共にありますが、建物が変わっても生まれ育った周囲の風景は同じ。近所付き合いもそのままです。実家という建物以上に、周辺の環境に戻りたい理由がある人向けのプランですね。

実家という家屋自体に愛着があるのなら、業者に頼んで全体の雰囲気は変えずにリフォームやリノベーションをして住みやすい環境に整えることもできます。この場合、費用はかかりますが、実家を売却せずに済みますし、新たな一戸建て住宅に住む喜びもあるでしょう。普通に一戸建てを購入するよりもコストがかからないのも魅力です。

末永く大切に住んでもらえる人に売却するか賃貸に出すケース

賃貸に出す

思い出深い実家の売却には大きな抵抗があるかもしれません。しかし、ご自身や兄弟、親族の誰かが住まなければ空き家になり、片付けなどの管理が行き届かなければ住むことすらできなくなる可能性が高いです。

また、管理ができたとしても不動産を保有しているだけで、税金や費用がかかります。すでに住宅を所有している場合は、お住まいの住宅と実家それぞれに税金がかかりますしローンの問題もあるでしょう。

実際、実家に引っ越すのはなかなかできることではありません。その場合、大切に住んでもらえる人を見つけて売却する、もしくは自宅を賃貸に出す方法も考えられます。

ただし、実家が買い手や借り手の少ない田舎の地域の場合、なかなか売る相手も貸す相手も見つからないかもしれません。

自ら買い手や借り手を探すのは難しいでしょうから、基本的には不動産会社に依頼することになります。売却か賃貸に決めた場合は、信頼できる不動産会社探しから始めましょう。信頼できる不動産会社さえ見つかれば、大きなトラブルに巻き込まれる可能性は随分と減ります。

自宅の売却を検討する場合、一括査定サイトを使うとご実家がどのくらいの価格で売却できるのか複数の会社に見積もりを出してもらうこともできます

いろんなサイトがありますが、おすすめのサイトは3つあります。

大手不動産会社と提携している「すまいvalue」は顧客リストを多く保有しているため売却のタイミングを逃さず、無料で査定や相談にものってくれますので賢く活用していきましょう。

すまいvalue 公式ページ

家を売る時におすすめしたい査定サイトは、ライフルホームズが運営するHOME’Sです。全国1,700を超える不動産会社が登録されており、全国各地の土地や一戸建ての見積もり査定もできます。

HOME’S 公式ページ

おうちダイレクト

都会の物件であればソニー不動産とYahooが共同で運営しているおうちダイレクトがオススメです。セルフ売買といって仲介手数料0円の売却のプランもあります。

おうちダイレクト公式ページ

不動産ではなく、別の形で保存するケース

不動産の査定

親から贈与された実家を売るのは寂しいもの。しかし、空き家としての保有には大きなデメリットもあります。

そこで別の角度から実家を残す方法も考えてみてください。たとえば、家や周辺の様子が分かる写真や動画の形で残しておく方法です。

この方法ならば、実家そのものはなくなってしまいますが、家族の記憶には残るでしょう。写真ごとにコメントし、一冊のアルバムにまとめておくのもいいかもしれません。

実家を売却するのは寂しいけど、デメリットを検討して「手放すほうが良い」と感じた人にはおすすめです。この方法なら、さほど費用もかかりません

売却もせず、実家を放置してしまうことだけは避ける

空き家のままだと家がダメになる

空き家、解体

実家を手放すのには抵抗があるでしょう。でも、何もしないで空き家のままにしておくと建物の価値は下がる一方です。また、管理者がいないまま住宅を放置すると、痛みによる建物の倒壊など、近隣住人にも迷惑がかかる可能性もあります。

空き家でも費用がかかる

ダメ、NG、バツ

実家を定期的に管理すると費用がかかります。また、不動産を所有しているため、固定資産税なども支払わなければなりません。遺産を受け継いだら、実家の名義があなたに変わるため、税金の支払い義務があります。

実家の売却を決断しても、地域によっては家が売れるまで数ヶ月から数年かかることもあるでしょう。金銭的に余裕があるうちに決断したほうが、納得できる方法で実家を明け渡すことができるのではないでしょうか。

家を売るかどうか……放置するデメリットを理解して早めの判断を!

パソコンの前で説明を受ける女性

「家を売るのは寂しい」という気持ちだけでは家計に悪影響も

実家を売るかどうかは、所有するリスク、金銭的な負担も考える必要があります。手放しがたく、空き家として維持するのであれば、管理費や維持費が必要となるでしょう。

空き家として維持する場合、どのくらいお金がかかるか、大規模修繕計画を立てる必要もあります。これらは実際に住むわけではないので、実家を空き家のまま持つデメリットです。デメリットと寂しさなどの心情的なものを検討して、ベストな判断を下すことをおすすめいたします。

監修 鈴木 良紀
(株)ウィルゲイツ・インベストント勤務。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。宅地建物取引士・ビル経営管理士

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