正しい中古マンション購入の流れ:大事なのは物件探しと現地見学!

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住宅購入 女性

目次

中古マンション購入の流れを詳しく紹介する記事です。一連の処理や諸々のタイミングには、それぞれ注意すべきポイントが存在しています。非常に大きな買い物です。安心して中古マンション購入できるように、購入までの流れと全体像を掴んでください。

中古マンション購入までの全体像

マンション

まず把握しておきたいのは、全体像です。「仲介業者にまかせておけば安心」と考える方もいますが、ほとんどの人にとって中古マンションの購入は人生で一番大きな買い物になるでしょう。不安も多いと思います。

住宅ローン・価格交渉・リフォーム・高額振込……これらの非日常が絡むマンション購入においては、全体像を掴んでおくだけで随分と安心できるものです。本記事ではこれから、購入までの一連の処理や諸々のタイミングについて詳しく解説していきます。

中古マンションの購入は大まかに10ステップで完了するので、最初に全体像をご覧ください。

  1. 資金計画を立てる
  2. 物件探し※重要
  3. 現地マンション内覧※重要
  4. 購入申込
  5. 住宅ローン事前審査
  6. 売買契約締結
  7. 本審査
  8. 住宅ローン(金銭消費貸借)契約
  9. 決済(融資実行・残代金支払・所有権移転)
  10. 引越し

中古マンション購入:10の流れ

ポイント

全体像が確認できたところで、ぞれぞれの流れにおける注意点を1つずつ見ていきましょう。なお「重要」と書かれた見出しの箇所は、とくに注意が必要な部分です。

中古マンション購入の流れ①:資金計画を立てる

まずは、実際に購入できる金額帯を絞ることが大切です。各金融期間のホームページなどを利用し住宅ローン借入可能額をチェックしましょう。

おおよその住宅ローン借入可能額がわかったら、この金額をもとに買いたい物件の場所や広さを絞ると良いです。今の時代、すぐにインターネットで調べられます。そして、この時点でかなり物件のイメージはついてきます。

中古マンション購入の流れ②:物件探し※重要

自分のライフスタイル(勤務先やよく行く場所)やライフステージ(子育てなど)から、自分にとっての利便性があるエリアはどこかを考えます。ある程度のエリア(付近2,3駅程度)が絞れてきたら次は物件探しです。

物件を案内してもらう不動産会社をどこににしようか悩む方が多いようですが、どの会社も基本的に仲介です。つまり、他人の物件を紹介することが業務なので、どの不動産会社を選んでも物件探し自体にはあまり大きな影響はありません。

ポイント

インターネット上に気になる物件があれば、素直にその掲載業者に問い合わせれば良いです。また、ついでに他の類似物件も案内してもらいましょう。物件の候補がいくつかある場合、それぞれの掲載業者に個別に問い合わせる人も多いと思いますが、時間の無駄になってしまうことが多いです。

即入居するのか、リノベ前提なのか

内覧前の注意点として、即入居する予定なのかリフォーム後の入居予定なのかも、事前に考えておくと良いです。即入居するのなら、建物自体は古くてもリノベーションしてある物件が狙い目です。

一方、購入したマンションをリフォームしてから住む場合、自分好みのリフォームをできるメリットがありますが、総費用はかなり上がります。リノベーション中は購入したお部屋に住めないので、仮住まいの準備も必要です。

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中古マンション購入の流れ③:マンション現地見学※重要

現地見学する際、まずは時間帯に気を付けましょう。マンションの住民が在宅している休日のほうがおすすめです。また、できれば物件の表情が変わる昼と夜の2回見学すると、不安をずいぶんと減らせます。ちなみに、最初に現地見学に行くときは、陽当たりや眺望が確認できる昼間がよいです。

居住中物件の見学をする際の注意点

居住中物件を見に行く方も少なからずいると思います。売主さんが気を悪くされないよう共用部からマナーを守り、基本的には仲介業者経由でお話をするようにしましょう。リフォームを検討されている方は、施工箇所をしっかりとチェックしておくのも大切ですので、リフォーム会社に同行を頼むのが良いでしょう。

室内だけでなく、ゴミ置き場や駐輪場の様子も見学しておくと同じマンションに住んでいる住民のマナーもイメージしやすくなります。

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中古マンション購入の流れ④:購入申込

物件が気に入ったら次は申込です。あなたが良いと感じる物件は、他の人も気に入っている可能性が非常に高いので時間をかけずに申込を行いましょう。

居住中の物件を購入する際の注意点は、売主さんに直接購入の意思を伝えないことです。必ず、仲介業者経由で伝えてもらってください。不動産会社に間に入ってもらうことで、多くのトラブルを回避できます。

申込のキャンセルは多くの人に迷惑がかかるので、必ず購入の意思を固めてから申し込んでください。物件を抑えるための申し込みなどは厳禁です。

中古マンション購入の流れ⑤:住宅ローン事前審査

申込と同時にローンの事前審査を開始します。通常1週間程度で結果が出てきますが、この事前承認が物件を押さえる大事な要素になります。源泉徴収票等の書類集めに手間取っていると他の方にスピード負けしてしまったり、売主さんからの心象も悪くなってしまいます。

また、このタイミングで具体的な諸費用の額もわかるようになってきます。

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中古マンション購入の流れ⑥:売買契約締結

ローンの事前承認が降りたら、ついに契約です。といっても中古マンションの場合はすでに建物が完成しています。新築戸建などと比べると注意点も少なく、事前に仲介業者から伝えられている事項がほとんどです。

契約時には手付金を支払う必要がありますので覚えておきましょう。

中古マンション購入の流れ⑦:本審査

契約締結後はすぐにローン本審査に移ります。事前審査が通っているので過度の心配は要りませんが、提出書類などを細かく求められることも多いのでしっかりと対応してください。

中古マンション購入の流れ⑧:住宅ローン(金銭消費貸借)契約

融資を受けるために金融機関との契約が事前に必要です。諸費用の一部としてこのタイミングで印紙代がかかります。また、融資関連の手数料も明示されますのでしっかりと確認しましょう。

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中古マンション購入の流れ⑨:決済(融資実行・残代金支払・所有権移転)

ついに取引完了です。決済日にはまず融資金額が振り込まれますのが、手出しの現金がある方は不足分を口座に入れておくようにしましょう。その後残代金や諸費用が差し引かれ、同日所有権移転の手続きも行われるのが通常です。晴れてこの日からオーナーです。

中古マンション購入の流れ⑩:引越

通常は決済後に荷物搬入等の引越が行えます。よく決済前に入居したがる方も多いですが、トラブルがあった際に大きな問題になってしまいますので、自身のためにも期日を守って入居を行いましょう。

流れを把握すれば、落ち着いた物件探しに!

カップル

この記事では以下の内容を紹介しました。

なんとなく物件を見に行っても「トータルでどのくらいお金がかかるのだろう?」「室内に使用感があるけどリフォームの想像が付かなかった」などと無駄に時間を過ごしている方が多いです。事前に大まかな流れを理解した上で、物件探しを行うとスムーズな物件探しになります。悩みどころである諸費用の計算や金融機関の選定などは、プロである仲介業者を上手く使ってください。そうすれば、あなた自身は物件選びに集中できるというものです。

監修者:鈴木 良紀

監修 鈴木

経歴:東京理科大学卒業。大手ゼネコン、ディベロッパー、不動産ファンドを経て、(株)ウィルゲイツインベストメントの創業メンバー。不動産、法律に広範な知識を有し様々なアセットのソリューションにアプローチ。保有資格:宅地建物取引士、ビル経営管理士、一級土木施工管理士、測量士補。執筆活動:投資僧